弟が描いたという絵がX（旧Twitter）に投稿され、子どもとは思えない作品が話題となっている。
「小学生らしからぬ弟の画力、定期的に自慢したくなる」というコメントとともに投稿されたのは、2枚の作品。櫻井京太郎さん（@math_for_love）の小学5年生の弟さんが描いたという。
1つ目は、「動物のパズル」。
シマウマやフラミンゴだろうか、たくさんの生き物が重なり合うように描かれており、大人顔負けの迫力がある作品だ。
2つ目は「友達の似顔絵」。
穏やかな笑顔と、青みがかっている背景が特徴的だ。1枚目とは異なる優しい印象である。
どちらの作品も個性あふれるタッチで、自慢したくなるのも理解できるほどすばらしい。
これにはネットでも、「力強さも優しさも兼ね備えてる」「紛れもない才能、もっとみてみたい！」「素晴らしい！天才」などと称賛のコメントが寄せられ、6万8000いいねが付いている（10月1日時点）。
友達の誕生日プレゼントに油絵を制作
コメントにもあったように、他の作品をもっと見てみたくなる作品で、どうしてこんな絵が描けるのだろうか？投稿した兄の櫻井京太郎さんに話を聞いた。
ーー弟さんの作品を見たとき、どう思った？
弟が描いたのではなく、美術系の姉が描いたのだと勘違いをしました。
ーー投稿した2つは、どんな作品なの？
動物のパズルは、今年の7月～8月8日（約1カ月間）で制作。小学校の図工の授業で作っていた木のパズルです。
友達の似顔絵は、今年の7月29日～8月8日（約10日間）で制作。友達の誕生日プレゼントのために制作した油絵です。
ーーどうやって描いた？
動物のパズルは、図工の時間に木に下書きしてから糸のこで切って、水彩絵の具で着彩しましたが、上手くいかず、夏休みに家に持ち帰り、動物の輪郭線だけを抜き出したものを何枚もコピーし、色鉛筆で配色や表現を何通りか試し塗りをし、アクリル絵の具で仕上げました。
友達の似顔絵は、姉の油絵の道具を使って描きました。
ーーこだわった部分や大変だった部分はどこ？
動物のパズル
・アフリカに生息する動物で構成したこと
・アフリカらしい配色
・そして、実は全体がライオンの顔になっているところ
友達の似顔絵
・何と言っても目に苦労しました。ここはお母さんが筆を入れたけれど、下手だったので、何回も塗り潰して、友達の顔に近づくまで苦戦しました。
弟の絵を見たとき「信じられませんでした」
ーーいつから絵を描くようになったの？
母によると、3歳くらい？。
僕が弟の画力に気がついたのは、弟が小学2年生の時、弟が描いたジョンレノンの絵を見せてもらった時です。率直に、小学生らしからぬ絵の技量だなと思い、素人目から見ても才能を感じました。
ーーお気に入りの作品を教えて
1：段ボールで作ったディアブロス
インターネットゲームのモンスターハンターに出てくるディアブロスをダンボールとホットグルーを使って作った力作中の力作。
2：動物のパズル
学校では自分の思うような表現が出来ず、家に持ち帰り、じっくり考え、試行錯誤を繰り返し仕上げた自信作。
3：創造の杜と自転車
今まで外部の絵画コンクールで入賞したことがなかったので、自信をつけさせるために母がオンラインの絵画スクールに申し込み、初めて絵のレッスンをうけながら描いた作品。
今まで鉛筆画やクーピーの絵には自信がありましたが、水彩での彩色となると色が濁り、画面が単調になってしまうことが悩みの種でした。藝大出身の優しい先生に習い、水彩絵の具の使い方が分かり、自分でも驚く程の素晴らしい作品になったと思います。
4：ガンジー
小学2年の頃、放課後スクールで描いた絵。この頃は偉人の絵を描くことに凝っていました。
5：うさぎのスケッチ
大好きなペット「イサク」のスケッチ。デューラーの「野うさぎ」みたい。
普段はひょうきん、絵を描くときは真剣
ーー普段の弟さんは、どんな男の子？
元気がいっぱいで、ひょうきんな性格。絵を描くことが大好きです！！絵を描いているときは、真剣そのものです。
ーー絵は誰かの影響？
母によると、母が元美術教師で、姉が絵を描くので、常に絵のある環境で、物心ついた時から何かを作り、表現することは当たり前でした。
投稿した後、オンラインの先生に水彩絵の具の表現について2回教えていただいたそうです。
ーー投稿が話題になったけど、どう思う？
弟の才能がSNSで話題になり、誇りに思うと同時にうれしく感じました。母も同じように思っていると思います。弟は、うれしいとは思っているようですが、自分がそこまですごいとは思っていないと思います。
小学生らしからぬ弟の画力、定期的に自慢したくなる pic.twitter.com/i8ECaDToO5
— 櫻井京太郎 (@math_for_love) August 14, 2024
細部までこだわる姿勢からは、弟さんの才能と努力が感じられた。他の作品も小学生が書いたとは思えないほどの画力で、これからもどのような作品が誕生するのか楽しみだ。
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