全国各地で地震や大雨などの災害が相次いで発生しています。また、災害などによって停電になるケースも少なくありません。

こうした中、静岡県島田市のメーカーが電気を使わずに開閉できる自動ドアを製造しました。

2024年8月、宮崎県の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生したことを受け、気象庁は初めて南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。

また、台風10号の接近にともなう大雨の影響で、県内でも浸水や土砂崩れが相次ぎしました。

地震や大雨、それに落雷などで発生するのが停電です。

2024年7月には静岡市などで一時20万戸以上が落雷により停電となる被害がありました。

こうした停電の影響を受けない自動ドアを製造したのが島田市のサッシメーカー・水野アルミです。

菱川拓斗 記者:
こちらにある自動ドアは、このように足で踏むことによって災害発生時に停電が起きても手を使わずに自動ドアを開けることができます

これは電気を使わない自動ドアで電気代もかかりません。

会社の出入り口もこちらの自動ドアが導入されています。

水野アルミ・水野貴章 社長
電気式のものなら閉じ込められてしまう場合と閉じ込められないにしても手で開閉するという作業が、普通の電動の自動ドアはすごく扉が重い。この電気を使わない自動ドアは元々が電気を使わないので停電でも開閉ができる

”てこの原理”を応用することで人が通るとその重さによって扉を横にスライドさせる仕組みです。

水野アルミ・水野貴章 社長
人が扉の前に通るとシーソーの片方におもりが付いているものが人が通ることによって上がり、そして人が通り過ぎると重力でまたシーソーのおもりが下がるという原理を使って、扉を横にスライドさせるという”てこの原理”とカラクリを使っている自動ドア

実際にこの自動ドアは都内でも導入されています。

導入している団体:
3年経過しましたが故障はゼロ。このことからメンテナンス性にはすぐれている。実際に事故の停電はないですが、定期点検だとか、そういったような場合でも通常に使えますので、テナントの出入りにも支障をきたしていないのがメリット

水野社長は電気代もかからないこの自動ドアの魅力を知ってほしいと話しています。

水野アルミ・水野貴章 社長:
地元静岡県に災害対策に向く万人に対して喜ばれる電気を使わない自動ドアの施工を増やしていくことが私の使命だと思っています

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