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 9日に衆議院が解散し、事実上の選挙戦がスタートしました。石破茂総理大臣は裏金問題に関わった12人を非公認すると決め、「党内融和より国民の共感が大事」と説明しました。

■裏金議員、30人以上は「公認」見通し

 9日、解散を前に行われた党首討論。

立憲民主党 野田佳彦代表 この記事の写真 立憲民主党 野田佳彦代表
「結局12人が非公認ということになりました。『相当程度非公認』と総理はおっしゃってたと思います。これ相当程度非公認なんでしょうか?公認される人は30人を超えるんじゃないですか。正確な日本語で言うと相当程度が公認じゃないですか。もっと正確に言うと大半が公認じゃないですか」 石破茂総理 石破総理
「代表は本当に言葉を大切にされる方だということは、長いお付き合いでよく存じております。『裏金』というのは私は決めつけだと思っております。『不記載』でございました。大変つらい決断ではございましたが、公認しないという方を出しました。それが少ないとおっしゃいますけど、それがどれほど厳しいものであるか。それぞれの人にとってどれほどつらいものであるか。よくよく判断をしたうえのことでございます」 追加で6人を非公認

 石破総理は、すでに非公認の方針だった裏金議員ら6人だけでなく追加で6人を非公認。野党は他の裏金議員30人以上は公認される見通しだと追及しました。さらに…。

日本維新の会 馬場伸幸代表 日本維新の会 馬場伸幸代表
「いわゆる裏金議員というのは衆議院だけではありません。参議院にもたくさんいらっしゃいます。裏金参議院議員の方々は、今回と同じ物差しで公認、非公認をお決めになるんでしょうか。お答え下さい」 「同じ国会議員」のため… 石破総理
「同じ国会議員でございますので、衆議院と参議院と違う対応するということはございません」 馬場代表
「私はこの解散を命名するとすれば、ネコの目解散。クルクルクルクルとリーダーである総理の言うことが変わるという解散。そういう観点で国民の皆さん方も選挙に臨んでいただきたい」 国民民主党 玉木雄一郎代表 国民民主党 玉木雄一郎代表
「この選挙に関して1円も政策活動費は使わないと、ここで明言して下さい」 政策活動費の使用は 石破総理
「現在許されております政策活動費を使うということは、可能性としては否定は致しません」 共産党 田村智子委員長 共産党 田村智子委員長
「最低賃金の大幅な引き上げのためには、中小企業への直接の支援。ここが鍵だ、必要だ、不可欠だと思いますがいかがでしょうか」 直接お金を払うやり方は… 石破総理
「私どもは全体主義国家ではございませんので、社会主義国家ではございませんので、政府が主導してそこに直接お金を払うやり方が必ずしも正しいと私は思っておりません」 衆議院解散 額賀福志郎衆院議長
「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」

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■石破総理「党内融和より国民の共感」

■石破総理「党内融和より国民の共感」

 非公認の12人のうち、10人は安倍派の議員です。非公認となる議員からは恨み節が聞かれました。

564万円不記載 非公認 細田健一前衆院議員 564万円不記載 非公認
細田健一前衆院議員

「正直言ってびっくりしました」
「(Q.解散当日のタイミングについては?)正直勘弁してほしいと思います。正直いい加減にしろという気持ちはあります」

 公認された安倍派の議員からも、不満の声が上がっています。

994万円不記載 公認 大塚拓前衆院議員 994万円不記載 公認
大塚拓前衆院議員

「これまで報道されているやり方について、私は自民党の在り方として、いかがなものかと意見は申し上げました」
「(Q.非公認の方は何人?)それは私から申し上げませんけれど、これまでのやり方の見直しについては色々お願いさせていただいた」
「(Q.それに対し回答はありました?)…」

 このタイミングで政界を引退する、二階俊博元幹事長はこのように話します。

二階俊博元幹事長 二階元幹事長
「世間的に批判をうけるようなことを取り除いていけば、派閥というのは何も悪いことでも何でもない。政治に金をかけようと思っている人は誰もいないんです」

 石破総理は解散後の記者会見で次のように述べました。

「党内融和よりも国民の皆様方の共感」 石破総理
「党内融和を私は優先するつもりはございません。党内融和よりも国民の皆様方の共感を得ることが大事だと思っております。この解散は日本創生解散です。どうぞ我々に政権を託してください」

 勝敗ラインについて、石破総理は自民・公明で過半数を目指すとしました。その公明党の石井啓一代表は団結をアピールします。

公明党 石井啓一代表 石井代表
「短期決戦を勝ち抜くためには、勢いと団結が不可欠であります。必ずや勝利していきたいと思います」

 一方、解散から投開票まで18日間という異例の短期決戦を戦う野党からは、このような声が聞かれました。

れいわ新選組 山本太郎代表 れいわ新選組 山本太郎代表
「ここで解散するって一体誰のためだって言ったら、やっぱり自民党が議席を減らさないためですよね。本当にこの国に保守なんていませんね。保身です」 社民党 福島瑞穂党首 社民党 福島瑞穂党首
「自民党は変わらないということを、この短い間に見せつけたのが、石破総理ではないでしょうか。これではダメです。だから政治を変える」 参政党 神谷宗幣代表 参政党 神谷宗幣代表
「大義ない、ご都合解散だなと受け止めています」

(「グッド!モーニング」2024年10月10日放送分より)

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