福山市の鞆の浦では、産卵のため春の瀬戸内海に集まるたいを網にかける「鯛しばり網漁法」と呼ばれる漁法が江戸時代から伝わっています。
毎年、大型連休に「観光鯛網」として観光客に披露されていて、初日の27日は、およそ70人が訪れました。
6隻の漁船が一斉に出港し沖合に着くと、2隻が長さおよそ1000メートルの網を別々の方向から大きな輪を描くように海の中に入れていきました。
そして、観光客が観覧船に乗って、近くで漁を見守る中、漁師たちが威勢のよいかけ声とともに網を引き上げると、中から多くのたいが次々と飛び跳ねていました。
水揚げされたばかりのたいは、その場で売られ、観光客が次々に新鮮なたいを買い求めていました。
福山市内から小学3年生の息子と訪れていた女性は「子どもがふだんから鞆の浦や船、魚が大好きで、ずっと前から楽しみにしてきました」と話し、息子は「たいパーティーをします」とうれしそうに話していました。
この催しは、今月29日までと、来月3日から6日まで行われます。
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