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崖っぷちに立たされた岸田総理に「打つ手」はあるのでしょうか。

■衆院3補選 “全敗”の衝撃

日々、癒しをもらっていたのは2匹の亀でした。

島根1区当選 立憲民主党 亀井亜紀子氏
「おはよう!」

全国屈指の自民王国で勝利した、立憲民主党の亀井亜紀子さんです。

島根1区当選 立憲民主党 亀井亜紀子氏
「すっきりした気持ちで朝を迎えました」

岸田政権に深刻な打撃を与える結果となった3つの衆議院補欠選挙。

これまで、すべて自民党の議席でしたが、結果はすべて立憲民主党が議席を獲得。自民党は不戦敗を含めて全敗しました。

唯一、与野党一騎打ちの構図となった島根1区は、裏金事件などを背景に立憲民主党に強烈な追い風が。

有権者
「蓮舫さ〜ん、触らせて〜」

立憲民主党 蓮舫参院議員
「自民党、派閥政治、何をやってるか?裏金じゃないですか」

立憲民主党 野田元総理大臣
「説明責任を果たさない。納税責任、果たさない。処分はない。反省がないってことです」

島根1区当選 立憲民主党 亀井亜紀子氏
「この自民王国島根から反乱を起こすことによって、岸田政権に一撃を食らわせて、島根から政治を変える」

■緊張高まる自民「全国で負ける」

一方の自民党にとってこの島根1区は、名だたる自民党幹部を生み出してきた保守の牙城です。

自民党 小泉元環境大臣(20日)
「今回の選挙残り8日間、合言葉はこれです。逆転の錦織」

自民党 中堅議員
「島根で負けるということは日本全国で負けるということだ。ただの負けとは意味合いが違う」

自民党総裁 岸田総理大臣
「自民党こそ変わらなければならない」

そんななか、立憲民主党側が勝利を確信させるような出来事が起きていました。

立憲民主党 選対関係者
「あれでゲームセットになった可能性あるよ」

それは、選挙戦最終日に起きていました。

■立憲が勝利確信“総理の決断”

岸田総理大臣(27日)
「この戦い、なんとしても勝たせていただきたいと心から思っています。逆転の錦織!逆転の錦織!どうぞ皆さんよろしくお願いを申し上げます」

27日、島根1区に入った岸田総理大臣。この地での応援演説は2度目で、当初は予定になかったスケジュールでした。地元から強い要望があったとのことですが…

政府関係者
「最終的には総理の決断。ただ個人的にはびっくりしているよ」

一般論として、負けそうな情勢の選挙区に総理大臣が2度も応援演説に行くことはあまりないことでした。

自民党 若手議員
「最後、総理が入って勢いづいたことはない」

この岸田総理の2度目の島根入りを受け、立憲民主党の選挙対策関係者は勝利を予感したと話しています。

立憲民主党 選対関係者
「今は総理そのものへの反発がすごい。そういう面でマイナス面もある。なんで2回目に入ったのかは完全に謎だ。あれでゲームセットになった可能性、あるよ」

投票締め切りとほぼ同時に、当選確実の一報となった、立憲民主党の亀井亜紀子さん。

一方、自民党は、1996年に小選挙区制が導入されて以降初めて、島根1区で議席を落としました。

立憲民主党 泉代表
「自民党がさらにダラダラと、よくわからない対応を続けるようであれば、当然、解散をすべきだという声を強めていきたい」

衆議院の残り任期は約1年半。秋には自民党の総裁選挙も控えるなか…
補選全敗でどうなる解散?

与党ベテラン議員
「補選全敗でも、岸田総理が解散を仕掛けるようものなら、自民党内も全員が羽交い絞めにかかるだろう」

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