なぜこんな場所に。愛媛県宇和島市の川で5日、南の暖かい海にいるダイバーに人気のジンベエザメが見つかり、市民を驚かせました。ただ河口から上流に流されていて無事に海に戻れるか心配されています。

宇和島市津島町の岩松川の河口から1.5キロほどの場所。現れたのは体長約5メートルの大きな魚。背中には白い斑点。横長の口が特徴的でゆっくりと泳いでいる姿が見られました。

見つけたのは、午前8時頃に川沿いを散歩していた人。話を聞いて駆け付けた子どもたちが、川の中を泳ぎ回る姿に大きな歓声を上げました。

この特徴的なシルエット。まさか、こんな場所にいるはずがない。しかし愛媛県水産研究センターに聞いてみると。

愛媛県水産研究センター栽培資源研究所・清水孝昭所長:
「映像からもジンベエザメの特徴がきれいに出てます。ジンベエザメで間違いないと思います。そんなに大きくない。まだ子どものジンベエザメに見えるんですね。外洋性のサメなので、あまり河口の方まで入ってくるということはあまりないサメだと思います。迷い込んで来たのかなと思う」

愛媛県水産研究センター栽培資源研究所の清水孝昭所長によりますと、このジンベエザメは体格が大きくなくまだ子どもと見られます。外洋性のサメであまり河口まで入ってくることはない」といい、迷い込んだと見ています。

岩松川は淡水で水深は浅いため今後が心配。「何とか満潮に乗って海に帰って欲しい」。潮が引いた状態の午後5時頃、ジンベエザメは発見された場所からさらに上流へ50メートルほど移動し、背びれのまわりも水面から現れ、身動きがとれなくなっているように見えます。

次の満潮は午後8時頃。水位が上がると同時にうまく河口から海に戻れるか。ジンベイザメが心配されます。

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