老化の原因とされる「糖化」を抑制する効果が期待される「エイジングケアワイン」が注目を集めている。
赤ワインのポリフェノールが糖化を抑える作用があるとされ、専門家もその効果を認めている。
「糖化」を抑制…エイジングケアワインが話題に
40代から始まる「糖化」は、老化の原因の1つだが、「特別なワイン」を飲めば、糖化が抑制されるかもしれなということが最近分かってきた。
そんな「エイジングケアワイン」を取材した。
小山内鈴奈キャスター:
東京・御徒町の酒店「吉池」の売り場をのぞいてみると、「ワイン選びの新常識。エイジングケアワイン」と書かれたポップがありました。さまざまな種類が陳列されています。
“エイジングケア”とは、一般的に年齢に応じたお手入れのことを指しますが、それを可能にするワインとは、いったいどういうモノなのか、美容にくわしい医師に話を聞きました。
ウェルエイジングクリニック南青山・青木晃理事長:
エイジングケアワインというのは、特に赤ワインの持つ、主にポリフェノールの作用によって、エイジングケア効果、すなわち糖化を抑えるような効果が高いワインというモノがあるんだということが分かってきた。
小山内キャスター:
「糖化」とは老化の原因といわれています。過剰に摂取した糖が、タンパク質と結びつくことで体内に老化物質が生まれる、というものです。放っておくと、肌のたるみやシワ、シミが進行するだけでなく、血管をもろくしたり、骨粗しょう症につながるおそれもあるそうです。そうした中で、脚光を浴びているのがエイジングケアワインです。「糖化」を抑制する効果が期待されています。
ウェルエイジングクリニック南青山・青木晃理事長:
ある種のポリフェノールが非常に抗糖化的に働くと、糖化ストレスというものをなんとかコントロールしようということが、エイジングケアではすごく大切なんですよ。
小山内キャスター:
気になるのは味と値段ですよね。エイジングケアワインを提供する東京・江東区のクラフトパスタ トリノで話を聞きました。
飲んだ人:
果実味があってすごくおいしいです。お酒ってちょっと悪いというか、老化の原因にもなるとは思うので、これでエイジングケアできるんだったらいいですよね。
飲んだ人:
赤ワイン苦手だったんですけど、これは飲みやすくておいしかったです。一石二鳥じゃないですかね。いいと思います。
飲んだ人:
結構さっぱりしてるので、日常使いにいけそうです。“エイジング”っていう言葉に踊らされつつ、いただきたいと思います。
適量摂取で効果…飲み過ぎに注意
小山内キャスター:
お客さんからの味の評判も上々。お値段は、ボトル1000円から5000円とこれまでのワインと変わらないそうです。一方、医師からはこんな指摘もあります。
ウェルエイジングクリニック南青山・青木晃理事長:
(エイジングケアワイン)女性だと適量100cc~150cc(グラス約1杯)ぐらい、男性だと200cc~250cc。エイジングケアが目的でエイジングケアワインを飲み過ぎたらダメ。適量を超えてしまうと、アルコールの悪い面がどうしても体に悪影響を及ぼします。
小山内キャスター:
「適量」で、効果が期待できるということなんですね。認定されたワインは、現在世界各国74銘柄あり、ボトルには認定シールが貼りつけてあります。
このエイジングケアワインは、新たな品種が作られたというわけではなく、もともとあったワインを検査団体が調べて、糖化の抑制に一定の効果があるものが認定されるということです。また、ワインの中に含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」が糖化を抑制する効果があるのではと研究中だということです。
青井実キャスター:
ーー今まで飲んでいたものが、エイジングケアという場合もありますね。
小山内キャスター:
飲むタイミングは「糖質が多い食事を摂る際に」いいとされています。パンやパスタなどの主食類や果物など合わせるといいかもしれません。一般的に糖化は40代ごろから始まるので、それより若い人には効果がないといいます。
(「イット!」11月5日放送より)
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