衆議院の3つの補欠選挙で全敗したことについて、岸田総理大臣は「自民党の政治資金の問題が大きく重く足を引っ張った」と敗戦の弁を述べました。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 岸田総理は何度も唇をかみながら、いつになく厳しい表情で語りました。

岸田総理大臣
「自民党の政治資金の問題が大きく重く足を引っ張ったことについては、候補に対しても、また地元の応援していただいた方々に対しても申し訳なく思っております」

 また、負けた責任については「課せられた課題に取り組んで結果を出す」と述べるにとどめました。

 連携不足が深刻になっている茂木幹事長の交代など、人事の刷新についても言及を避けました。

 自民党幹部の一人は「茂木さんを交代させるなら通常国会が終わったところだろう」と話しています。

 自民党内では岸田総理のもとで、選挙はできないという空気が広がっていて政府高官も「6月の衆議院解散はない」と明言しています。

 解散総選挙で勝利し、9月の総裁選で再選を目指す当初の戦略は厳しくなってきています。

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