北海道では現在、キャベツやレタス、ホウレンソウといった日常的に消費される野菜が軒並み高値となっており、家計を圧迫しています。
11月14日に発表された小売価格の調査結果によると、これらの野菜の価格は、2023年の同月の平均価格と比較して大幅に上昇しています。
値上がりの原因としては、例年この時期に見られる「北海道産」から「本州産」への切り替えの影響が挙げられますが、2024年の夏に発生した猛暑と大雨による不作が重なり、本州からの野菜の入荷が滞っていることも一因とされています。
北海市場の担当者によると、キャベツやレタス、ホウレンソウの価格はしばらく高止まりの可能性が高く、入荷不足が続けば品薄の状態も懸念されています。
比較的安定している「根菜類」に注目
こうした中で、比較的供給が安定している野菜として、ナガイモ、カボチャ、サツマイモ、タマネギといった「根菜類」が注目されています。
さらに、冬に消費量が増える白菜も安定した価格で出回っており、消費者にとっては頼もしい選択肢となっています。
新鮮な白菜の選び方は?
札幌保健医療大学の荒川義人教授は、白菜の「新鮮なものの見分け方」について、「外側の葉が緑色で中の葉が黄色いものが新鮮な証拠」と説明しています。
外葉が緑色で中葉が黄色い白菜は、日光に当たる時間が短く、鮮度が保たれていることが特徴です。
また、外側の葉がピンとしてみずみずしく、重みがあるものも鮮度が高いとされます。
白菜保存のポイント
白菜はサイズが大きく、一度に使い切れないことも多いため、保存方法に工夫が必要です。荒川教授によると、新聞紙で包んで立てて保存し、冷蔵庫や乾燥しない場所に置くことで、鮮度を保つことができます。
また、冷凍保存も可能で、食感には多少の変化があるものの、栄養価はほぼ変わらないとのことです。
高値の秋、節約と工夫で乗り切りを
今後もしばらく野菜価格の高騰が続く見通しです。比較的価格が安定している野菜を上手に取り入れ、工夫しながら秋の食卓を支えていきましょう。
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