全国的に感染が広がる「溶連菌」の感染を抑制する分子の塊を発見したと、神戸大学などの研究グループが発表しました。

「溶連菌」と呼ばれる溶血性レンサ球菌は通常、風邪の症状で済みますが、毒性の強いものだと「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症し、死に至ることもあります。

神戸大学大学院工学研究科の丸山達生教授らの研究グループは「Mn007」と呼ばれる特定の分子が、溶連菌の感染を抑える効果があると発表しました。

溶連菌は、ヒトに感染する際、DNAを分解する酵素を分泌しますが「Mn007」がこの酵素の働きをほぼ無効化することがわかったということです。

研究グループは、溶連菌の治療薬の開発に繋げたいとしています。

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