観光周遊バスのBコースで訪問する秋芳洞=山口県美祢市で2023年9月15日、福原英信撮影

 米有力紙ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれ、国内外からの訪問客増が見込まれる中、県内の主要な観光地を巡る周遊バス「ふくの旅、山口号」の実証運行が4月下旬に始まった。12月28日までの金土日曜と祝日に運行。利用者にアンケートをし、期間終了後も民間事業者が継続できるよう料金やコースなどを検証する。

 実証運行は県の補助事業で、県観光連盟が旅行会社に委託して実施。山口市を発着点に角島大橋や元乃隅神社などを巡るAコース▽同じく萩城下町や秋芳洞などを巡るBコース▽JR広島駅を出発し、錦帯橋や柳井白壁の町並みを訪問してJR新岩国、岩国両駅に向かうCコース――の三つを用意し、1日1本ずつバス(定員40人)を走らせる。料金は3500~6500円で、3歳から小学生までは半額。

 村岡嗣政知事は運行開始前の記者会見で、25年の大阪・関西万博開催なども見据え「山口県の観光がステップアップする絶好の機会を逃さず、誘客・周遊の促進につなげるためには、2次交通の充実を図っていくことが重要だ」と述べた。【脇山隆俊】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。