噴火警戒レベル2が継続している岩手山について、小規模な地震が多発するなど活動が活発な状態が続いていることから、岩手県の検討会は引き続き注意が必要としています。

11月19日は有識者でつくる県の検討会が開かれ、岩手山の火山活動への対応などについて協議しました。

このなかでは11月5日に黒倉山周辺で規模の小さな地震が129回観測されたことや、大地獄谷周辺の隆起が継続していることが報告されました。

齋藤徳美座長は、「何が起きれば噴火につながるかは分からない」としながらも、現状について次のような評価を示しました。

県の火山活動に関する検討会 齋藤徳美座長
「活動の活発な状態は続いているので、継続して注意が必要と結論付けた」

またこれまで想定されていた噴石や火山灰以外に、居住区域には影響しないものの、火口から噴き出す水やガスが泥流として岩手山北側の松川に流れ出る可能性も指摘されました。

このほか秋田県と岩手県にまたがる秋田駒ヶ岳では、11月11日に火山性地震の観測が161回と大幅に増加していることも報告され、今後も注視していくことが確認されました。

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