7センチの雪が降った札幌市。

 路面電車の線路に積もった雪を取り除く「ササラ電車」が今シーズン初めて出動。

 冬の風物詩、2023年より5日早い初出動です。

 気温も今シーズン最も低い、氷点下3度まで下がりました。

 「きのうからの雪で札幌も雪景色に変わりました。足もとは滑りやすく、皆さん慎重に歩いています」(福岡百 記者)

 迎えた冬本番、ツルツル路面で転ばぬよう多くの人がゆっくりと歩いていました。

 「一晩で雪に覆われ真っ白になった旭川市の買物公園。雪は今、私のくるぶしほどまで積もっています」(古沢哲也 記者)

 11月19日の北海道は日本海側を中心に雪が降りました。

 11月18日からの24時間で21センチの雪が降った旭川市では朝から雪かきに追われました。

 「雪がだいぶ重いので大変ですね、シーズンの最初は」(旭川市民)

 「腰が痛い。来るものが来たって感じだね」(旭川市民)

 冬将軍の到来にランチタイムの食堂では、季節限定のアツアツの鍋焼きうどんに注文が集中。 

 札幌市役所の地下という観光客にはなじみがない場所に、駆け込んだ人たちも。

「韓国から来ました。外が寒いので温かい食べ物を食べたくて、これにしました」(観光客)

 「今日が今シーズン一番のピークです。天気予報で雪が降る日、気温が下がる日はいつもより多く作るようにしている」(札幌市役所地下食堂の担当者)


 暮らしに欠かせない灯油の配達も朝から大忙しです。

 「一気に寒くなって、いきなり注文が増え始めました」(灯油を配達するミナミ石油の担当者)

 ミナミ石油では朝8時から市内を回ります。けさはツルツル路面。慎重に運転を続け、10軒以上をまわります。

 「昨日の夜からアイスバーン状態になっているので運転も慎重になります」(ミナミ石油の担当者)

 灯油の配達価格は先週時点で1リットルあたり121円70銭と高止まりが続いていますが、寒さが本番を迎え、配達の依頼はさらに増える見通しです。

 「灯油が無くなってしまうと死活問題になるので、少しでも一早く駆けつけるようにしている」(ミナミ石油の担当者)

 多くの観光客が訪れる札幌市。11月19日は12月上旬並みの寒さとなり防寒対策に苦労した人たちも。

 「京都からです。子どもが雪を見たいと言っていたのでちょうどいい感じになった」

 「横浜です。思ったより寒かったので、防寒着を買いました。予想外の出費です」

 「神奈川です。防寒アイテムだけ買いました。(Q総額いくら?)2人で5万円ぐらい」(いずれも道外からの観光客)


 防寒着をレンタルするアミューズスポーツ。

 およそ1000着を揃えていて、観光客からの問い合わせを受けています。

 「日本人観光客向けに作られた商品だったが、ここ最近はインバウンド需要もあり海外からの問い合わせも増えてきている」(アミューズスポーツの担当者)

 12月からの予定を前倒しして、すでに貸し出しもはじめました。

 ただ、厳しい寒さは19日まで。20日からは寒さが緩み、21日は全道的に晴れて小春日和となりそうです。

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