新たな“ススキノ”の顔が、早くも1周年を迎えます。

 複合商業施設「ココノ ススキノ」のオープンから11月30日で1年。

 夜の街だった札幌市の繁華街“ススキノ”に変化が起きています。

 ホテルに映画館、さまざまな飲食店やショップなどが目白押しの複合商業施設「ココノ ススキノ」。

 11月30日で開業から1年を迎えます。
 
 「2年目を迎えるが、今まで以上に『ココノススキノ』が楽しく愛されるような施設になるべく、さまざまな施策を計画していきたい」(ココノ ススキノ 志村 敦史 総支配人)

 1周年を記念して、11月22日から各店舗で提供される期間限定メニューが発表されました。

 「8TH SEA OYSTER Bar」では看板メニューの「真牡蠣プレート」が半額に。

 それに合わせたお得なワインセットも。

 「kappou箸」では、「厳選握り盛り合わせ」にプラス1貫サービス。

 「ワインの円山屋」の「ワインお楽しみ袋」は、ワインが定価の半額以下で手に入ります。
     
 「初年度の来場客数は800万人を見込んでいたが、実際には1100万人を超える見通し」(志村 総支配人)

 「昼も眠らない街ススキノ」をコンセプトに、旧「ラフィラ」跡地にオープンして1年。

 当初の見込み以上の来場客となりました。

 国内外の観光客に加え、日中の時間帯に家族連れが多く訪れたことなどが要因だとみられます。

 新たなランドマークとして定着した「ココノ ススキノ」。

 利用客は…。
     
 「百貨店の中のような場所はあまりなかった。お酒を飲む人にとってはありがたいスペース」

 「飲み屋さんしかなかった場所にこういうビルができると、違う文化が生まれる。地下通路からも入れるし、とても便利だと思う」(いずれも利用客)

 3階のフードホールでは、こんな光景も。

 夕方の時間帯に勉強をしている高校生の姿が。

 「勉強ができる雰囲気だし、いっぱい食べるものもあるから終わった後に食事もできる。そこがいい」

 「『ココノ ススキノ』は、若い人たちも来やすい場所だと思う」(いずれも勉強をしていた高校生) 

 かつて、“ススキノ”ではあまり見られなかった若い世代も利用しているようです。

 さらに、「夜の街」のイメージが強いススキノですが、日中にも大勢の人たちが利用しています。

 携帯電話の情報から人流データを調査している札幌市立大学の高橋尚人教授によると、「ココノ ススキノ」の誕生により変化がみられるといいます。

 10月最終金曜日の“ススキノ”の人流を2019年と比べると、2024年は朝から日中にかけての時間帯で増加しています。

 「コロナ禍を経て夜の人流が減っている傾向にはあるが、その中でも『ココノススキノ』の開業前後をみると、昼間の人出が増えている特徴がある。夜から昼にシフトしていると言える」(札幌市立大学 高橋 尚人教授)

 ”ススキノ”の人流のピーク時間を見てみると、2019年は午後9時ごろ。

 それに対して2024年は、午後7時ごろにピークを迎え午後9時ごろまで横這いで続いています。

 人出が早まり、分散しているのが分かります。

 タウン情報誌「すすきの通信」編集長の山本尚志さんも、街全体に変化が起きていることを実感しています。
 
 「昼間営業している店がかなり多くなっている。特にいま人気があるのは、ジンギスカンやラーメン、スープカレーなど札幌の名物料理を出す店が、行列ができるほど人気になっている」(情報誌すすきの通信 山本 尚志 編集長)

 これから年末にかけての繁忙期、今まではあまり見られなかった日中の需要に“ススキノ”では期待が膨らんでいるといいます。

 「ココノ ススキノ」開業から1年。

 街は変化を続けています。

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