1日は立春から数えて88日目の「八十八夜」。これに合わせ、茶の産地としては最も北にあることから名付けられた「北限の茶畑」能代市檜山地区で、霜から守るために新芽を切り落とす作業が行われた。

 能代市檜山地区で約300年前から続く製法で茶を栽培している「元祖檜山茶大高園」。

 1日の朝は、10アールの敷地で5人が、霜で茶色くならないように新芽を切り落としていた。この後に出る芽が「初摘み」として収穫される。

 生育は順調だが、冬場の雪不足の影響が出ているようだ。

 元祖檜山茶大高園・大高翔園主:
「雪が少なければ冷たい風が全部茶の葉に直接当たってしまうので、結構葉が落ちてしまった部分がある」

 茶畑には例年1メートルほど雪が積もるが、2024年はほとんどなかった。収量の減少が心配されるが、木には油かすや米ぬかなどの肥料を与えていたため、枯れていない木の芽のつきは良く、減少は1割ほどに抑えられる見込み。

 初摘みに向け、佐藤愛純アナウンサーも作業を手伝った。

 元祖檜山茶大高園・大高翔園主:
「満遍なく全部切りたいので、上は真っすぐに、横もある程度目標を定めて切る。箱形をイメージしてもらえれば」

 佐藤愛純アナウンサー:
「軟らかい。思っている以上にさくっと切れる。短時間だから思い切りできるが、長時間やるとなると…」

 元祖檜山茶大高園・大高翔園主:
「無心で何も考えずにやる。葉が茶色くなったものが非常に少ない状態で、良いものを摘み取ることができる。それで八十八夜に剪定(せんてい)をするのが昔からの習わしとなっている。檜山茶の味や歴史的な所をどんどん知ってほしいという思いでつくっている」

 檜山茶の茶摘みは5月下旬から始まる予定。

 6月中旬以降に茶摘み体験を行う予定で、新芽は持ち帰ることができる。天ぷらにするのがおすすめだという。興味がある人は、大高園のSNSやホームページの確認を。

※大高園と大高翔さんの「高」は「はしご高」

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