霧島の自然を紹介する『霧島山の自然えびの高原図鑑』が発売された。この図鑑は、霧島に生息する108種類の動植物を解説しており、新種も掲載されている。図鑑によって訪問者が霧島の魅力を体験し、自然を守る仲間となってほしいという願いが込められている。

日本初の国立公園「霧島」

宮崎県と鹿児島県にまたがる「霧島」。韓国岳の火口、勢いよく噴気を上げる硫黄山、六観音御池をはじめとする火口湖などの景観は、1934年に日本初の国立公園に指定され、90周年を迎えた。自然豊かな霧島連山の魅力をまとめた図鑑が2024年10月に発売された。

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霧島の魅力がギュッと詰まっている『霧島山の自然えびの高原図鑑』108種類の動植物と自然現象が解説されている。

2013年から11年間、えびの市の広報誌に連載されたコラムを再編集し、自然公園財団えびの支部が2024年10月に発売したものだ。

『えびの高原図鑑』の著者の一人、須田さん。どのような思いを込めて執筆したのか?

自然公園財団えびの支部 須田 淳 副所長:
えびの高原、霧島山には非常に多くの生き物が生息している。今まで、花の図鑑はいろいろあったと思うが、今回は野鳥や菌類、キノコ、2022年に新種として発表された「キリシマギンリョウソウ」も掲載している。

図鑑を片手にハイキングへ!

霧島の「今」がぎゅっと詰まっているこの図鑑を片手にハイキングに出てみると、霧島の雄大な自然の中に息づく小さな命に気づく。見つけたのは霧島の秋を代表する花、リンドウ。春のリンドウとは違うようで…

自然公園財団えびの支部 須田 淳 副所長:
春はハルリンドウ。可愛らしいが、秋のリンドウは、ちょっと大型。歩いているときに見つけると、「おっ」と、秋を見つけるみたいな感じで、嬉しい気分にさせてくれると思う。

私たちに四季折々の美しい表情を見せ、時に火山として脅威にもなる霧島。その玄関口・えびの高原には、年間約80万人の観光客が訪れる。須田さんは、この図鑑が、より多くの人に足を運んでもらうきっかけになればと話す。

自然公園財団えびの支部 須田 淳副所長:
まずは読んでいただいて、それを取り巻く環境を体験していただきたい。霧島山の素晴らしい自然を守ったり活用したり、一緒になって考える仲間がいっぱい増えたらないいと思う。

『霧島山の自然えびの高原図鑑』は1980円で、えびのエコミュージアムセンターなどで販売されている。秋の行楽シーズン、図鑑を片手に、高原の新たな魅力を探してみては。

(テレビ宮崎)

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