秋田県南部の横手市山内地区は、郷土料理「いぶりがっこ」の本場として知られる。雪が積もる前の時期が仕込みの最盛期。天気とにらめっこしつつ収穫した新鮮な大根をいぶして乾燥し、たるに漬ける作業を急ピッチで進めている。
この日は朝から、いぶし小屋でいぶされた約2000本の大根を天井から取り出す作業をスタート。10年以上、手伝いに来ているという女性たちが脚立に上り、手慣れた手つきで大根を1本ずつ外していく。
いぶした大根は水分が抜けてもずっしりと重い。乾燥後は自家米で作った米こうじや塩などが入ったたるに2カ月ほど漬け込む。
山内地区でいぶりがっこの生産を続けている農事組合法人「山楽里(さらり)」の佐藤健一さん(68)は「今年は寒暖の差が周期的にあって、大根の生育は良い」という。年明けにたるから出し、加工して出荷される。【山本佳世子】
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