秋田県由利本荘市で26日、地元に伝わる工芸品「本荘こけし」の絵付けに児童が挑戦し、伝統の奥深さを体感しました。
つぶらな瞳とおちょぼ口の素朴な表情に、すらりとしたなで肩が愛らしい本荘こけし。
本荘こけしは、宮城県の鳴子こけしの技法を受け継いだとされ、頭と体の部分を別々に作り、はめ込むのが特徴です。
絵付けに挑戦したのは由利本荘市の鶴舞小学校の6年生60人。18センチほどのこけしに、墨や染料を使いながら40分ほどかけて顔や着物の模様を描きます。
児童は職人から指導を受けながら、丁寧な作業でこけし作りに励んでいました。
女子児童は「秋田犬が大好きなので秋田犬を描こうと思って。染料の使い方や、本荘こけしの特徴を知ることができてうれしかった」と話していました。
男子児童は「戦国武将が好きなので伊達政宗を描きました。もっと簡単にできると思いましたが、職人の大変さが分かってすごく面白い体験でした」と、こけしの出来栄えに満足した様子を見せていました。
本荘こけしの工人・菅原修さんは「子どもたちの作品を見て、こういう色の使い方があるんだなとか、こけしの表情も面白い。逆に自分も勉強になるし新鮮に感じる。もう少し大勢の人に興味を持ってもらい、こけし作りをやりたいという人が現れれば一番いい」と話していました。
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