これは、スポーツ庁の室伏長官が27日の記者会見で発表しました。
ハンドブックは、スポーツ庁が専門家やパラアスリートなどと協力して作成し、身体や視覚など障害の種類ごとに指導のポイントやコミュニケーションの取り方、それにけがや事故を防止するために配慮すべきことが示されています。
このうち聴覚障害への対応は、2025年11月に日本で初めてデフリンピックが東京で開催されることから関心が高まっていて、手話ができなくても筆談やスマートフォンの文字機能を活用してコミュニケーションを取ることや、人工内耳をつけている場合は、頭への衝撃や不必要な接触を避けることなどが盛り込まれています。
ハンドブックはスポーツ庁のホームページで公開されていて、今後、パラアスリートへのインタビューなどの内容を追加していくということです。
室伏長官は「障害のある人がスポーツに親しむ機会は、まだ十分とはいえず、指導者不足や指導者の理解不足が要因の1つではないかと考えている。ハンドブックを学校現場などでも活用してもらい、幅広い知見を持ってもらいたい」と話しました。
また、開催まで1年を切ったデフリンピックについては「デフリンピックならではのスポーツのおもしろさがあると思うので、私自身もいろんなイベントに参加するなどして、多くの人が観戦に来てもらえるよう取り組んでいきたい」と述べ、東京都などと協力して機運醸成を進める考えを示しました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。