体が不自由な人たちをサポートする「介助犬」は、公共施設や交通機関では訓練ができない場所もあります。国内の空港で唯一、訓練ができるのが愛知県常滑市の中部国際空港です。11月27日、介助犬の訓練が行われました。
■公共交通機関では難しい「介助犬の訓練」
中部国際空港にやってきたのは、利口な顔つきのワンちゃんです。体が不自由な人たちをサポートする一人前の「介助犬」を目指し、目下訓練の真っ最中です。
この記事の画像(16枚)日本介助犬協会の桜井友衣さん:
一般のペットと同じ定義になってくるので、いろいろな所で訓練をさせていただくことは、そう多くはできないかなと感じております。
現場に出れば公共施設や交通機関にもお供することになりますが、ペット禁止で訓練には使えない場所もあります。中部国際空港は日本介助犬協会と提携し、定期的な訓練を受け入れている国内唯一の空港です。
■協会担当者も評価…中部空港で訓練した3頭の介助犬候補
この日、訓練に臨んだのは3頭の介助犬候補です。開放的なスカイデッキでも走り回らず、車いすに乗ったトレーナーの横にぴったり寄り添います。
近くでは飛行機が大きな音をあげていましたが、驚くことなくトレーナーの顔を見ていました。
所狭しと商品が並ぶ空港の中の店でも、商品に鼻を近づけず、落ち着いてトレーナーの買い物を待ちます。お菓子がいっぱいの土産物店でも、誘惑に負けませんでした。
しっかり訓練をこなした介助犬の卵たち。デビューを飾るまでは、あと半年ほどです。
日本介助犬協会の桜井友衣さん:
初めての場所となると緊張したりとかもあるかなと思うんですけど、良い意味でマイペースに楽しそうに過ごしてくれているので。
最後まで落ち着いていた、未来の介助犬でした。
(東海テレビ)
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