12月2日から現在の健康保険証の新規発行が停止されます。政府はマイナンバーカードと健康保険証を紐づける“マイナ保険証”を推奨していますが、様々な書類が家庭に届くなど移行期間となっている今、戸惑いを覚える人も少なくないでのではないでしょうか。
■政府推奨の“マイナ保険証” 申請窓口には多くの人
【桶屋美圭アナウンサー】
「新潟市役所。マイナ保険証への一本化を前に、こちらの臨時窓口には連日多くの方がマイナンバーカードの取得・申請に訪れています」
平日の11月28日もマイナンバーカードを申請する人の姿が見られた新潟市役所の臨時窓口。
【新潟市市民生活部市民生活課 渡辺博子 課長】
「窓口に申請に来られる方が増えている実感がある。やはり保健所の一体化に伴って申請しに来たというケースが多い」
受け取りに関しても年内の土日の予約分が1日を除いて全て埋まっていて、“マイナ保険証”にしていないという不安から駆け込みで訪れる人が増えているようです。
【訪れた人】
「子どものマイナンバーカードを持っていなかったので申請に来た。病院にかかるときも必要かなと思って」
【訪れた人】
「親から保健証とかの関係で作った方がいいよと言われて、やっと作った」
【福岡資麿 厚労省】
「国民の皆様の不安解消に向けた取り組みを、引き続き丁寧に進めながら利用促進に努めてまいりたい」
政府は12月2日から現在の健康保険証の新規発行を停止。マイナンバーカードと健康保険証を紐づけた“マイナ保険証”への一本化を推奨しています。
■『資格確認書』『資格情報のお知らせ』とは?
では、マイナ保険証を持っていない人は12月2日以降、どうすればいいのでしょうか?
現在の健康保険証は有効期限まで最大1年間使うことができますが、マイナ保険証を持っていない人に対し、12月2日以降、『資格確認書』と言われるカードが送付されます。現行の健康保険証の代わりとなるカードです。
さらにもう1枚、重要なカードがあるのですが、皆さんこんな書類が届いていませんか?
【日本政策総研 若生幸也 理事長】
「資格情報のお知らせというのが9月頃、送られてきたわけですけれど。(使い方が)わからない方はいると思う」
今年9月頃から送付が始まった書類の左下にある『資格情報のお知らせ』というカードです。これがなぜ重要かというと…
【日本政策総研 若生幸也 理事長】
「資格情報お知らせを持っていても、保険診療がこれだけでは受けられない」
このカードは病院や薬局で機械トラブルなどにより、マイナ保険証が読み取れないときに情報確認ができるもの。
すでにほとんどの人に送付されているはずですが…
【街の人】
「(Q.資格情報のお知らせ届いている?)多分届いていると思うけど、開けていないかもしれない(Q.こういう書類はあまり?)色々あり過ぎて、どれを先に手つけたらいいのかなという感じ」
存在自体をよく把握していない人も多いようです。
12月2日以降、『マイナ保険証』『資格確認書』『資格情報のお知らせ』、さらに来年まで使える既存の『健康保険証』が入り混じる複雑な状況に…皆さんは理解できていますか?
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