11月29日は、年に一度の「いい肉の日」。
各地で牛肉の割引セールなどが行われる中、価格高騰による肉離れも起きていました。
長野・飯田市の小学校を訪ねたのは、ちょうど給食の時間。
子どもたちが皿に盛り付けていたのは焼き肉です。
「いい肉の日」ということで、飯田市内の小学校などでは29日、地元産のブランド豚を使ったスペシャル献立「飯田焼肉給食」が振る舞われました。
高級ブランド豚の焼き肉定食に、子どもたちは大満足。
さらに、沖縄・那覇市にできた長い行列のお目当ては、和牛の切り落としなどの肉が入ったお得な詰め合わせの特別販売会です。
通常よりも安く手に入るとあって、皆さん満足気です。
購入した人:
(Q.お目当ては?)やっぱり日頃食べられない和牛。いつもだと絶対5000円で買えない重さだなって思いました。
牛肉の格安販売は、広島・福山市でも行われました。
きめ細やかなサシの入った肉質極上の和牛モモステーキ。
肉の日にちなみ、通常価格から29%引きでの販売です。
牛肉にも押し寄せる価格高騰の波。
飲食店も苦労を強いられています。
焼きたてアツアツのハンバーグ。
ナイフで少し切るだけで、たっぷりの肉汁があふれ出てきます。
肉汁たっぷりのハンバーグは大評判。
肉汁があふれ出るように、18年も改良を重ねたそうです。
しかし、この店では、もともと別のメニューを売りにしていたといいます。
ヌーベルバーグ・清水恒章オーナー:
ここはステーキをメインとしたステーキとハンバーグのお店です。2023年からもう連続して、2024年の頭まで牛肉が高騰していたので。
円安や原材料費高騰などの影響で、牛肉の仕入れ値がアップ。
やむを得ず値上げしたところ、客足に影響が出てしまったといいます。
そこで、ステーキよりも価格の影響が少ないハンバーグやサイドメニューなどの別のメニューに力を入れる方向にシフトしたというのです。
ヌーベルバーグ・清水恒章オーナー:
もちろん仕入れ値は下がってほしいと思いますけれども、牛肉はそんなに下がらないんじゃないかなと思いますけれどね。
普段、私たちが肉を買う機会が多いスーパーも29日は肉推しです。
大手スーパーイオンでは、開催中のブラックフライデーと肉の日を合わせたファイナルセールがスタートしました。
牛肉の最高ランク5等級の和牛などが店頭に並び、多くの買い物客が品定め。
とはいえこの牛肉、イオンでは今が買い時だといいます。
イオンリテール株式会社 マーケティング企画部 ・亀井宏幸さん:
5等級の商品が非常にお買い得となっています。2割程度お安くなっております。
最高ランクの和牛は、市場相場よりも2割ほど安いということです。
牛肉の価格が高騰する中、安く提供できる訳はイオンの企業努力にあるといいます。
イオンリテール株式会社 マーケティング企画部 ・亀井宏幸さん:
指定牧場で育てて計画的に育てておりますので、相場などの影響が受けにくく、とてもお安く提供できるようになっております。
契約している牧場で計画的に牛を飼育していて、価格高騰などの影響を受けづらいことから安く提供できるといいます。
気になる今後の推移について、JA全農ミートフーズは「11月が予想よりも上がったので12月に一服感が出て、1kg2650円前後で推移する可能性もある」としています。
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