福井高専で4年前、学生寮でのいじめが原因で、学生が自殺未遂をしていたことが分かりました。福井高専は29日、この事案を重大事態と認定したと発表しました。
   
福井高専によりますと、2020年、新入生が学生寮で自殺を図り、2023年10月にSNSで「上級の寮生から受けたいじめが原因だ」という趣旨の投稿をしました。
 
その後、学校が外部の弁護士を交えて調査した結果、寮内での理不尽な指導により学生が自殺未遂に追い込まれたことが分かり、重大事態と認定しました。学生は休学などを経て2024年8月末に退学しました。
  
福井高専・長谷川章校長:
「人間形成の場である学生寮においていじめの事案があったことは非常に残念。今後、いじめのない学習環境を整備することが一番重要だと考えている。」
 
いじめと認定したのは、シャワーを使用するには浴室にいる上級生全員の了解を得るといったルールや、これに違反した学生がいた際に上級生が1年生を全員が集めて叱責をしたことなどです。
 
今後の対策として、学校は「寮生活の運営を改善しいじめの未然防止や早期発見に取り組む」としました。
 
学校は調査報告書の概要をホームページに掲載しています。

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