年末年始に、皆さんはおせちを準備しますか?北海道民100人に調査すると、過去最高水準といわれる物価高の中、多様化するおせち事情が見えてきました。

 家族や親しい人と年末年始に楽しむ日本の文化、おせち。物価高の中、皆さん、2025年おせちはどうしますか?

 「ネットとかで買う」

 「大丸のおせちのカタログを見て買う」

 「いつもお願いしている日本料理屋さん」

 「購入は考えていない」

 北海道民100人に調査すると、7割が2025年のおせちを買うと回答! 今では「買う派」が多数のおせちですが、40年程前は…。

 「俺たち所帯持ちには妻の手料理でゆっくり食べたい」

 「私もそろそろおせち料理の作り方を覚えなければならない年齢になったのですが、既製品で済ませてしまいそう」(リポーター)

 UHBの過去の映像で、北海道民のおせち事情がどう変わってきたのか…ひも解きます。

 年末年始に楽しむおせち。物価高などの影響もある中、北海道民のおせち予算はどれくらいなのか。 金額を項目に分け、100人に聞いてみました。

【2万円~3万円未満】
 「大丸のおせちのカタログを見て買う。私の家の作ったおせちと母親が作ったおせちと、1つ買って、3つくらい」

【1万円~2万円未満】
 「決まったスーパーでおせちのセットを買う。2人だし、手をかけたくないので」

 毎年、夫の実家の四国で年越しをする女性。最初は文化の違いに驚いたようで。

【3万円以上】
 「四国は、一般的なおせちなんですけど、変わっているのが年越しそばじゃなくて年越しうどん。さぬき市なので」

 「(最初に聞いた時は?)ちょっと…年越せないなと思った」

 「北海道と違うのは、(北海道は)12月31日からおせち料理を食べるけれど、四国は1月1日からしか食べられないので、ちょっと寂しい」

【3万円以上】
 「夫と2人でいつもお願いしている日本料理屋さん。1年間で1番の贅沢を正月にする。どれを食べてもすごく美味しくて、3人前を2人で何日かかけて食べる。最近、旅行にも行っていないので」

【2万円~4万円未満】
 「ネットで買う」

【2万円~3万円未満】
 「とんでん。豪華ですよ」

【2万円~3万円未満】
 「全体では10人くらいになる。孫はおせちを食べないので、大人だけ1口つまむ感じ。4~5人分のおせち。サザエ。今年で撤退するということで、今回で最後だった」

【買わない派】
 「部分的な物は自分で作るので購入は考えていない」

 「3人で食べるには量が多かったりするので、おせちとは関係なく、家族が集まった時には何か食べる感じ」

 北海道民100人に調査したところ、7割がおせちを買い、値段は2万円台が多いという結果に。物価高の影響というよりは、家族構成に合わせて多種多様なおせちを楽しむ文化に変わってきています。


 実はおせちがデパートなどに並ぶようになったのは1980年ごろ。当時のおせちに関するニュースは…。

 「先ほどから長い列を作って、おせち料理、黒豆や昆布巻きを買っているお母さんたちがいます。若いお母さんたちに聞いてみますと、『作り方を知らない』という答えが返ってきました。そこで今日、既製のおせち料理を食べさせられるお父さんたちに話を聞いてみました。」(リポーター)

「やっぱり家庭の味は大事だと思いますけど、自分の家の味を大事にした方がいいんじゃないですか」(男性)

 「俺たち所帯持ちには妻の手料理でゆっくり食べたい」(男性)

 「私もそろそろおせち料理の作り方を覚えなければならない年齢になったのですが、既製品で済ませてしまいそう。お父さんたちは奥様のおせちを希望しています」(リポーター)

 妻や母が作るのが当たり前だった時代から、おせちを「買う」方向に流れが大きく変わったのが2000年ごろ。不況が続く中で、働く女性が増えたことが大きな要因のひとつで、このころからデパートのおせち販売量が急増。

 2008年には、おせち人気の高まりで、デパートの試食会に大勢の人が詰めかけるほどに。

 そして、10年ほど前からは一人用のおせちも登場。コロナ禍で、より注目を集めました。

 家族構成や働き方と共に変わってきたおせち事情。2025年も、年に一度の贅沢な味を楽しむ人が多くなりそうです。

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