小中学生の算数・数学と理科についての国際学力調査で、日本は世界で高いレベルを維持していることがわかりました。
これは、小学4年生と中学2年生を対象に4年ごとに実施される「国際数学・理科教育動向調査」の2023年の結果で明らかになったものです。
日本の順位は小4の算数が5位、理科が6位、中2の数学が4位、理科が3位で、引き続き世界で高いレベルを維持しています。
算数・数学は前回の調査と同じ水準だった一方、理科については小中ともに平均点が低下し、小4の順位は前回調査の4位から6位に2つ下がっています。
要因について文科省は「砂漠など日本の小中学生には馴染みのない問題が一定数あったことの影響が大きかったのではないか」とした上で「学力結果として問題視する必要はない」との見解を示しています。
その一方、文科省が「特に課題」との認識を示したのは「算数・数学、理科が得意」と回答した小中学生が減少していることです。
これについて、文科省は「来年の全国学力・学習状況調査で、苦手意識を問う項目を追加して意識を分析したい」とした他「苦手意識を持たさず、正答率を伸ばす指導をしている学校を見つけて、研究していきたい」としました。
今回の調査には小学校は58の国と地域、中学校は44の国と地域が参加し日本ではおよそ270校、7700人ほどの小中学生が参加しました。
それぞれのトップ10は以下の通りで、シンガポールがすべて1位となっている。
〇算数(小学4年)
1位 シンガポール
2位 台湾
3位 韓国
4位 香港
5位 日本
6位 マカオ
7位 リトアニア
8位 トルコ
9位 イングランド
10位 ポーランド
〇算数(中学2年)
1位 シンガポール
2位 台湾
3位 韓国
4位 日本
5位 香港
6位 イングランド
7位 アイルランド
8位 チェコ
9位 スウェーデン
10位 リトアニア
〇理科(小学4年)
1位 シンガポール
2位 韓国
3位 台湾
4位 トルコ
5位 イングランド
6位 日本
7位 ポーランド
8位 オーストラリア
9位 香港
10位 フィンランド
〇理科(中学2年)
1位 シンガポール
2位 台湾
3位 日本
4位 韓国
5位 イングランド
6位 フィンランド
7位 トルコ
8位 香港
9位 チェコ
10位 アイルランド
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