長野県内からも喜びの声です。日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。須坂市の酒蔵は「海外へのPRの追い風」になると期待しています。

麹菌に酸素を送るため丁寧にかき混ぜる杜氏たち。5日朝早く、うれしいニュースが入ってきました。

遠藤酒造場・遠藤秀三郎 社長:
「大変うれしいと思います。歴史のある酒造りの方法を世界に認められたということは本当にビッグニュースで誇りに思う」

5日、南米のパラグアイで開かれたユネスコの政府間委員会。日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」の無形文化遺産への登録が全会一致で決まりました。

「伝統的酒造り」は、杜氏や蔵人などがこうじ菌を用いて日本各地の気候風土に合わせて、経験に基づいて築き上げた酒造りの技術で、日本酒や焼酎などの製造に受け継がれてきました。

「渓流」の看板銘柄で知られる1864年創業の須坂市の遠藤酒造場。今は仕込みの最盛期で5日も杜氏たちが作業におわれていました。

日本酒の消費が落ち込む中、幅広い人たちに楽しんでもらおうと、味わいやキレが異なるさまざまな種類を販売しているほか、近年の海外の日本食ブームを生かして、輸出にも力を入れています。

今回のユネスコ登録は、海外へのPRでも「追い風」になると期待しています。

遠藤酒造場・遠藤秀三郎 社長:
「世界に向かって、また日本の皆さんに向かって、われわれの造っている日本酒、焼酎の造り方がこれだけ認められたということを、皆さんにお伝えできる良い機会だと思っていて、心わくわくして頑張りたいと思ってます」

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