熊本市中央区のサクラマチクマモトで、『くまもと菓子祭り』が7日から2日間、開催されます。熊本ナンバーワンのどら焼きを、投票で決める『推しどらグランプリ』という初めての試みも用意されています。
【小豆を袋から出す】
「今年の新物」
「小粒できれいかね」
「良かでしょう。去年のとは全然違うですよ」
「小粒は小粒で揃うとったい。小豆なんて大きいのがいいんじゃなかったい。小さいのがいい」
熊本市南区川尻の菓子職人グループ『開懐世利六菓匠(かわせり・ろっかしょう)』です。
7日と8日の2日間にわたって熊本市中央区のサクラマチクマモトで開催される『くまもと菓子祭り 推しどらグランプリ』に向けて、準備を進めています。
熊本県菓子工業組合が主催するイベントで、実演販売や和菓子教室などがあるほか組合加盟店それぞれ自慢のどら焼き24種類が勢揃いします。
あんこは「和菓子の命」。
原材料である小豆の代表格は北海道産ですが、おととしから去年にかけて異例の不作続きだったそうです。
【菓舗梅園 片岡 圭助さん】
「割れがあったり、未成熟の豆が多かったり。これが2年ほど続いて、『これは国産は使えんぞ』ということになって、アメリカ産とカナダ産の小豆を取り寄せて。北海道の種を外国に持って行って、気候のいい所で作付けして当然、DNAはいいものを持っている。炊き比べたらカナダ産の方が非常においしくて香りもいいなと。去年とおととしは、ほぼカナダ産を使いました」
「価格は高くなっても外国産でも良い物を使うのが菓子職人の心意気」と片岡さんは振り返ります。
【菓舗梅園 片岡 圭助さん】
「なんでこれがあんなに赤黒く色が付くかというと、この渋の色が中に浸透していって色が付く。この渋をできるだけ早めに切ってやらないといけないので、水から炊いておくと使っている時間が長くなる。だから、お湯で炊いて、渋切りはできるだけ早い時間に沸騰したら、すぐ捨てていく。沸騰したらすぐ捨ててやるという工程が大事なんです」
去年までお世話になったカナダ産よりも今年の北海道産の小豆は質が良いということで、『開懐世利六菓匠』のメンバーが味を確かめました。
【菓子処いしはら 石原 洋次郎さん】
「新(物)の風味がずっと残るもん。いい感じ。今年は良かったですね。小豆が良くて。1年間、安心して使える」
【菓匠たてやま 立山 學さん】
「『あんこは藤色に炊け』と。紫がかった色というわけ。これが藤色。新(物)は特にいい」
【菓舗梅園 片岡 圭助さん】
「和菓子の命はあんこにありますので、このどら焼きの皮プラスあんこのおいしさ、和菓子の王道ですので、食べ比べていただいて、熊本のお菓子のレベルの高さを知っていただきたいなと思っております」
【北川天明堂 北川 和喜さん】
「今回初めて、どら焼きを皆さんで召し上がって『推しどら』という、今ちょっとブームになっている『推し』を消費者の皆さん方にどら焼きで体験してもらおうということでコンテストもやる予定ですので、熊本のどら焼きを楽しんでいただければと思います」
『くまもと菓子祭り 推しどらグランプリ』は熊本市中央区のサクラマチクマモトで7日(土)と8日(日)開催です。
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