年末にかけて、出費がかさむ時期ですが、野菜や魚も、軒並み価格が高くなっています。
そんな中でも、今、買いやすい食材を取材しました。
札幌・東区の青果店。
安売りが近隣住民に人気の店ですが…。
「やっぱり上がっている気はしますね。もうどこでも高いですからね」(買い物客)
例年と比べ、野菜が、軒並み高値となっています。
「例えばこちらのミニトマト。例年は198円で販売していたものが、100円くらい値上げして売らないといけない状況ですね」(八百丸 山口鉄平さん)
2023年の同時期と比べ、仕入れ値はトマトやみかんが5割増し、大根が3割増しなど、全体的に2割ほど高くなっているといいます。
「本州とかの野菜、切り替わるシーズンなんで(在庫が少ない)」(山口さん)
野菜全体が高くなっている中、今、買いやすい野菜はあるのでしょうか?
ひとつは…、
ハロウィン需要が収まったカボチャ。
そして、タマネギやジャガイモといった道産野菜が、2023年と同水準の価格を保っているとのことです。
今後、クリスマスや年末に向けて、野菜の価格はどうなっていくのでしょうか?
「年末にかけてもう少し、値段は上がっていくんじゃないかと言われてますね」(山口さん)
こちらの店では年末に向け、多めに仕入れることで、値上がりを抑えたり、安く大量に仕入れた商品があった時には、突発的に投げ売りの企画もやっていき、消費者への価格負担をおさえる工夫をしていくということです。
価格高騰は魚介類にも…。
北海道釧路市の和商市場。
市民の台所でもあり、観光客にも人気のスポットです。
和商市場の名物は、好きな具材を選んで自分だけの海鮮丼が作れる「勝手丼」です。
「今年は特にイクラは手が届きにくい年末になりそうです」(沼田海征記者)
この勝手丼、選んだ具材の値段は、約3500円でしたが…。
「2023年だったら3000円切るくらいだったと思うんですよね。あんまり上げたくはないんですが、どうしても何でも値上がりしているので」(佐藤商店 鈴木貴さん)
魚介の中でも、特に、イクラが大幅に値上がりしています。
和商市場でイクラを扱うこちらのお店でも…。
「サケが去年の8割ぐらいしかとれていない、去年は前の年のイクラがあったんですが、今年はまったくないので。去年の1.6倍ぐらいの原価、大変苦しいです」(田村商店 田村秀樹さん)
ウニやカニは現在は、安定しているものの、年末にかけて値上がり、特にウニは2倍近くに上がる場合もあるということです。
さらにホタテも不漁や海外需要の高まりなどで例年より価格は高いといいます。
「(値段は)見てない。手がでないもの。なんか高そうで」(釧路市民)
価格高騰の中、魚介で、今、買いやすい食材はあるのでしょうか?
「品物的に安定しているのはホッケぐらいでしょうかね。あと、たらこも割と例年並みで売っています」(田村商店 田村秀樹さん)
ホッケとたらこは、高い魚介類の中でも、比較的買いやすいということです。
また、カニなど、冷凍できるものは価格が上がる前の今から購入しておくのが、オススメということです。
様々な食材が高騰する中、こんな取り組みをする店も。
「いらっしゃいませ~!」
漁師カッパで出迎えてくれたのは、北海道北部の猿払村のホタテ漁師たち。
海鮮丼で有名な札幌のこちらのお店では、期間限定で猿払のホタテ漁師たちが、調理や配膳を手伝い、破格の値段でホタテ料理を提供しています。
「迫力満点のぶりぶりのホタテがどどーんと乗っていますね」(八木隆太郎 フィールドキャスター)
「猿払村のホタテは5年物のホタテで大きめのサイズになっています」(猿払村漁業協同組合 伊藤大智さん)
※猿払村のホタテが味わえる豪快帆立丼は、12月7日と8日にも、「シハチ鮮魚店 狸KOMICHI店」(札幌市中央区南2条西2丁目)で限定で提供されます。
「う~ん、甘いですね。ホタテの繊維感もありながらも噛めば噛むほど甘味が、じゅわ~っと口の中に広がっていって」(八木フィールドキャスター)
高騰するホタテですが、漁師が獲ってきた新鮮なホタテをお得に味わえるとあって、この日は飛ぶようにホタテ丼が売れました。
「猿払のホタテだけあって絶品です。断然安いと思います」(客)
なぜブランドの猿払のホタテを漁師が直接、振舞おうと思ったのでしょうか。
「お客さんの生の声を聞いてみたかったのが一番です。猿払のホタテはおいしいんだよっていうのを伝えていきたい」(猿払村漁業協同組合 伊藤大智さん)
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