千葉県の「市川市動植物園」で、身を寄せ合って連なる“ワオキツネザル”たちの様子がカメラに捉えられた。飼育員によれば、体を丸めて並ぶ姿から、「ワオ団子」とも呼ばれるという。特に寒い曇りの日などは、お団子のように身を寄せ合う様子が見られると話している。

まるで団子!?身を寄せ合う集団

千葉・市川市の「市川市動植物園」で撮影されたのは、“ちょっとまぜて~!”と言わんばかりにくっつき合うワオキツネザルたちの姿だ。

同園でワオキツネザル飼育担当の鹿野紘佑さんは、3頭が並んだ姿について、「何頭も何頭もくっついて団子になっているところを『ワオ団子』ってよく言われていたりする」と話す。

おしくらまんじゅうになっているワオキツネザル(提供:市川市動植物園)
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例えばある時は“6連”ワオ団子、ある時は“おしくらまんじゅう”のワオ団子になっていた。

雑誌のようなポージングのワオキツネザル(提供:市川市動植物園)

さらにある時はカメラ目線で、雑誌の表紙を飾るアイドルのようなショットも撮影されている。

ワオキツネザルたちが寒さを乗り越える知恵

実はワオキツネザルたちの“ワオ団子”は、寒い時期の曇りの日などに多くみられる。

普段は葉っぱがついた枝を盗られたり、盗ったりして過ごしているワオキツネザルたち。カメラの前で“寝落ち”したりする様子も見られるなど気ままな生活だ。

太陽が照った日にはひなたぼっこをするワオキツネザル(提供:市川市動植物園)

ただ、ワオキツネザルは体温調整が苦手なため、太陽が照った日にはひなたぼっこをし、体を温めているという。

しかし、曇りで太陽が出ない日などは体温を上げにくいため、“ワオ団子”となり、体を寄せ合って温まるのだという。

しっぽをマフラーのように巻き付けて互いを温めていたワオキツネザルたち(提供:市川市動植物園)

この日、“ワオ団子”となったワオキツネザルたちは、ふさふさのしっぽをマフラーのように巻き付けて互いを温めていた。

一方、この“ワオ団子”、実はファミリーの仲の良さも表しているとされる。

飼育担当の鹿野紘佑さんは、「結構お母さんが一番強いんですけど…。今までずっとお父さんがちょっといじめられ気味だったんですけど、やっと群れに溶け込んで、9頭全員で丸まっていたりとかも見られるようになってきた。最近、その姿を見て感動しているところもあります」と語っている。
(「イット!」 11月29日放送より)

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