人の移動が増える年末年始を控え、九州運輸局が輸送機関の安全点検を行っています。

10日、博多港に停泊する「ニューかめりあ」(博多~釜山を結ぶフェリー)の安全総点検には、九州運輸局の職員など10人が参加しました。

九州運輸局では毎年この時期に、船や鉄道、トラックなどの安全に関する総点検を行っていて、「ニューかめりあ」では消火設備がきちんと整備されているかなどを順次、確認していきました。

万が一、船内で火事が発生した場合、船では乗務員が消火作業に当たらないといけません。

その担当者が防火服を正しく着用できるかも点検し、この船では週に1回訓練を行っているということで、スムーズに着用できることが確認されました。

今年は「ニューかめりあ」と同じように福岡と韓国の釜山を結ぶJR九州高速船の「クイーンビートル」で浸水を隠ぺいする不正が発覚しました。

船の安全に対する世間の目も厳しくなる中の点検ということもあり、注意深く確認が行われます。

救助艇を実際に動かすことができるのかも確認します。

「ニューかめりあ」の今年度の乗客数は17万人と、ほぼコロナ禍前の水準に戻ったということで、引き続き安全最優先での運航を続けていくとしています。

◆カメリアライン 石田裕晶 社長
「定期的に外部の目で見ていただいて、新しい視点で指摘していただくのは非常に有益だと思う。(クイーンビートル問題で)第三者委員会のレポートなども出ていますので、もう少し読み込んで参考にしたいと思っています」

九州運輸局では1月10日まで運輸事業者への立ち入り点検を行います。

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