11月27日は「世界サメの日」。テレビ宮崎に、視聴者から珍しいサメの映像が届いた。宮崎県都農町の沖合で釣りをしている時に、巨大な魚に遭遇した際の映像だ。40年以上の経験の中で初めて見る大きさだったという。その魚の正体とは?
突如現れた巨大魚
この記事の画像(7枚)海面付近を泳ぐ大きな魚影。この映像は11月17日、都農町の沖合2キロのところで、船釣りをしていた男性が撮影した。
撮影した男性:
背後でチャプチャプ音がして、振り向いたらそこにいた。大きさは、5メートルぐらいかな。
現れたのは、なんとジンベエザメ。灰色の背中に白い斑点がある、世界最大の魚だ。
撮影した男性:
ジンベエザメだと分かって、おとなしい魚というのは知っていたが、ちょっと大きさが異様だった。40年以上釣りをやっていて、初めて見た。
出会う確率は「とても低い」
この映像を、鹿児島市・いおワールドかごしま水族館の久保副館長に見てもらった。かごしま水族館は、国内でジンベエザメを展示している4カ所の水族館のうちの一つだ。
いおワールドかごしま水族館 久保信隆副館長:
ジンベエザメは世界中の熱帯、亜熱帯、温帯域に分布している生き物。数もとても少ないので、出会う確率もとても低い。プランクトンを食べるので、いわゆる人食いザメみたいに肉食なイメージではなく温厚な性格。
撮影した男性は、オキアミをエサに釣りをしていたところ、ジンベエザメに遭遇したという。
いおワールドかごしま水族館 久保信隆副館長:
オキアミも釣りのエサで使っているもの。それはプランクトンなので、ジンベエザメが引き寄せられるというのはあるかもしれない。
イルカを見ることはあっても、ジンベエザメは珍しい。広大な海に生きるジンベエザメ。久保副館長は、海の生き物に関心を持つことをきっかけに、環境を守るため何ができるか考えてほしいと話していた。
(テレビ宮崎)
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