秋田県立大学が飼育する短角牛を秋田市の食肉卸業者とともに新しくブランド化させました。
秋田県立大学は、2009年から大潟村の大潟キャンパスで飼育する短角牛のブランディングに取り組んでいます。
大学の牛舎では、2022年に火災が発生し、飼育していた牛の半数以上にあたる30頭が死にました。その後1年以上かけて建て直された牛舎では、現在56頭の牛が飼育され、ブランド化させる取り組みが再開されました。
そして、秋田市で精肉店などを展開する食肉卸業者・大門商店の協力を得て、新しく「がたべこ」と名付けられました。大潟村の「がた」と、牛を意味する「べこ」を組み合わせ、ブランディングを手がける県内企業と学生が話し合って決めました。
秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス科4年の佐藤凜さんは「特に印象に残っているのはブランド名を決める過程。ブランド名を決める際、牛の育つ環境や牛への思いについて何度も話し合いを行った」と命名に至るまでの経緯を語りました。
「がたべこ」は、村の広大な敷地で通常より1年ほど長く放牧されています。運動量が多く脂肪が少ないのが特徴で、すっきりとした味わいに仕上がっています。
試食会に参加した卒業生は、肉の味わいを確かめ、ブランド化にこぎ着けた喜びをかみしめていました。
2023年度の卒業生・益子佳緒里さんは「私の代はまだ復興途中だったので、しっかりブランド化できてうれしい。知っている後輩が頑張ってくれているので、先輩としてもうれしい」と話していました。
「がたべこ」は、大門商店が経営する秋田市の肉のわかば2店舗で販売されています。また、大潟村はふるさと納税の返礼品として検討しています。
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