年明け1月18、19日実施の大学入学共通テストまであと1カ月。本番で、最大限の力を発揮してもらおうと、生理への備えやケアについての「赤本」が全国の主要書店で無料配布されている。
生理用品ブランド「ソフィ」を展開するユニ・チャームは8月、高校3年の女子生徒100人に、大学受験や勉強で不安なことを尋ねた。
「生理による頭痛や腹痛で、勉強に集中できない時があり不安」とした回答は71%にのぼった。
ただ、生徒の母親100人に「娘さんが生理・PMS(月経前症候群)でつらい時や困っている時、それに気付くか」を尋ねたところ、「気付く」との回答は53%にとどまった。
また、高校2年~大学1年の女子生徒と、その母親のそれぞれ300人に、親子で生理について「話し合えているか」を尋ねた。
「話し合えていると思う」との回答は生徒が43%、母親は60%で、生徒の悩みに親が気付けていないことが示唆された。
ユニ・チャームでは、試験日に生理となって「慌ててコンビニで生理用品を買った」との経験をした女性社員がいたという。
そこで、受験生や家族を応援する取り組みとして、大学別の入試過去問「赤本」を発行する世界思想社教学社に協力を依頼。赤本のデザインを施した冊子「受験生の生理対策」を作成し、11月から全国の書店で無料配布している。
冊子では、五つの「生理ケア」を紹介している。
十分な睡眠時間を確保するためには、漏れが気にならないショーツ型のナプキンが有効とする。
試験中の「漏れ」への不安には、吸収力がアップする生理用品、タンポンを使うことを提案。鎮痛剤は「薬が効くまでに30~60分かかるため、早めに飲む」ことがポイントだとする。
また「試験直前のチェックリスト」として、アプリを使って生理を予測することを挙げる。試験当日は予定日でなくても生理用品と鎮痛剤を持参し、会場のトイレが混み合うことに備えて、トイレの場所を複数チェックしておくことを推奨している。
ユニ・チャームの担当者は「正しいケアを知り、人生の大切な節目の日を乗り越えてほしい」と話している。
「受験生の生理対策」は、各書店でなくなり次第終了だが、生理対策はソフィのサイトでも紹介している。【御園生枝里】
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