大田原市の光丸山法輪寺にある「大天狗面」は木を組み合わせて作られた赤い漆塗りのお面で、大きさは2メートル余りで重さは1トンにもなり、その鼻は1メートル30センチあります。

お面は新年の初詣に訪れる人たちに公開されることから、毎年年の瀬が近づくこの時期にすす払いが行われます。

17日は住職が読経したのち、檀家にも手伝ってもらってお面の鼻や眉の上などに積もった1年分のほこりをはたきで払ったあと、乾いた布で表面を丁寧に拭いていきました。

このお面は、明治時代に地元で頻発した火災や盗難がてんぐの仕業だと考えられたことから災いを防ぐために奉納されたものだとされていて、いまでは地域のシンボルとして大田原市の有形文化財に指定されています。

寺では大みそかの深夜から来月15日までお面を公開することにしています。

光丸山法輪寺の若水厚淳住職は「ことしは1月1日から大きな地震や事件事故が立て続けに起こる1年でしたが、災いが起きないようにと願いを込めてすす払いをしたので、来年はきっとよい年になる思います」と話していました。

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