ブラジルを訪れている岸田総理大臣は、経済的に中国へ依存する中南米諸国に対し、「力や威圧でない信頼関係に基づく経済関係こそが豊かさにつながる」とくぎを刺しました。
岸田総理大臣
「中南米諸国は、ルールに基づく自由で公正な経済秩序を一貫して支持すると共に、豊かな食料や資源を自由貿易を通じて、他国に共有し、世界の繁栄に貢献してきました。力や威圧ではない、信頼に基づく経済関係こそが、公正な豊かさにつながるものです」
岸田総理はサンパウロ大学で政府や企業関係者、日系人らおよそ500人を前に日本の総理としておよそ10年ぶりに政策スピーチを行いました。
岸田総理は、中国やロシアなどを念頭に「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序があからさまな挑戦を受けている」としたうえで「私たちこそが世界を導く覚悟を持たねばならない」と訴えました。
また、重要なエネルギー資源が豊富にある中南米を、「脱炭素化の実現に向けたキープレーヤー」と位置付け、日本の先進技術や知見を生かして協力していく方針を示しました。
さらに、岸田総理肝いりの「核兵器のない世界」の実現に向けて「唯一の戦争被爆国である日本と世界初の非核地帯である中南米」が連携して取り組む意義を強調しました。
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