5月4日に福岡県北九州市の山で発見された、頭が2つあるヘビ。

保管先の博物館を取材しました。

<ヘビの画像を見た北九州市民は>
◆北九州市民
「怖いと思いました」
◆北九州市民
「本物ですか?ちがうやろ?うそやん!」

画像を見て驚きの表情をみせる北九州市民。

写っているのは長細く茶色い毒蛇「ニホンマムシ」で、よく見ると頭が二つあります。

このマムシは、ゴールデンウィーク中の5月4日、北九州市八幡西区の山で、家族や知人とキャンプに来ていた男性が、山道の脇で発見しました。

◆発見した男性
「キャンプをしようということで知人何人かとですね。準備で自分1人で(山を)上がっていた。最初ヘビが死んでるなと思って、よくよく近づいてみたら…うわ!すごい!という感じでした」

男性が発見したときすでに死んでいたというマムシは、その後、北九州市八幡東区の「いのちのたび博物館」に預けられました。

8日、テレビ西日本の記者が博物館を訪ねてみました。

博物館内の化石などが山積する通路を抜け、巨大な扉を開けると、頭が2つあるヘビが保管されていました。

◆いのちのたび博物館 学芸員 江頭幸士郎さん
「実物をみるとびっくりしましたね。珍しいものなので、やっぱりちょっとテンション上がりましたね」

15年以上、は虫類や両生類を研究する江頭博士も驚く、頭が2つあるマムシ。

◆TNC記者
「改めて実物を見てみると生命の神秘を感じます」

噛まれると最悪の場合死に至る毒蛇として知られるニホンマムシ。

今回発見されたマムシは、なぜ頭が2つあるのでしょうか?

◆いのちのたび博物館 学芸員 江頭幸士郎さん
「母親のお腹の中で2匹分になるはずだった『胚』という赤ちゃんのもとが何らかの形で1つになってしまって、頭だけは2つのまま出てきたとか。(自然界での出生率)数万分の1というのは言い過ぎではないと思いますね」

市民からの問い合わせも相次いでいるという、頭が2つあるマムシ。

「いのちのたび博物館」は今後、このマムシを標本にするための準備を進め、今年夏ごろをめどに展示を開始するということです。

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