JR東日本の喜勢陽一社長は8日の定例記者会見で、駅で切符の購入などができる有人の「みどりの窓口」を減らす方針について、いったん凍結する考えを表明した。業務効率化に向けてインターネットでの購入を促す方針には変わりないが、今後の窓口削減については「ご利用状況を踏まえて見直していく」と述べた。
JR東日本は2021年、みどりの窓口を大幅に削減する方針を発表した。設置駅数を21年5月時点の440駅から25年までに140駅程度まで減らす計画だった。現在は209駅にあるが、年度末や年度初めは特に多くの客で混雑し、不満の声も目立っていた。
喜勢社長は「お客さまに多大なるご不便とご迷惑をおかけしていることは重く受け止めており、深くおわびを申し上げる」と陳謝。ネット利用は増えているものの想定通りには進んでいないと認め、「現行の体制は維持していく。閉鎖、縮小した駅も(利用状況を見ながら)臨時の窓口を設け、混雑の分散を図りたい」とした。【佐久間一輝】
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