生徒が卵から育てたホタルが、宮崎県立門川高(門川町)の中庭にある水辺を模した「ビオトープ」で飛び交っている。闇の中をホタルが光を放って乱舞し、幻想的な初夏の夜を演出している。15日まで一般公開する。
同高では2006年から生徒らによる「ホタルプロジェクト班」を結成し、活動している。例年、授業の一環で2、3年生がホタルの産卵からふ化、成育、再び産卵させるホタルの「完全飼育」に取り組んでいる。
2月まで順次、ゲンジボタルの幼虫約400匹と、ヘイケボタルの幼虫約100匹をビオトープに放流。4月17日に最初の羽化を確認した。羽化は2月に高温の日が続いた影響で、例年より10日ほど早かったという。
同県延岡市から観賞に訪れた主婦(36)は「見ていると、とても不思議できれい」と喜んだ。班の顧問を務める吉田巧さん(68)は「家族連れでホタルを楽しんで」と話した。見学希望者は吉田さん(090・2967・9003)。【重春次男】
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