江戸時代から伝わる「平庭闘牛大会」が12日、岩手県久慈市山形町の平庭闘牛場で開幕した。来場者は東北地方では唯一、年4回定期開催されている闘牛を楽しんでいた。
闘牛大会は、江戸時代に久慈周辺で生産した塩を北上山地を越えて盛岡方面に運ぶ際、先頭に立つ牛を角を突き合わせて決めたのが由来。1983年から観光行事として、毎年開かれている。
この日は2、3歳の若い牛が出場する「わかば場所」として開かれた。同市産の短角牛16頭が出場し、うち7頭がデビュー戦となった。
闘牛場に慣れておらず、入るのを嫌がったり、すぐに出て行こうとしたりする牛も。それでも3歳の中には、激しく角を突き合わせる牛もおり、来場者からは歓声が上がっていた。久慈市役所山形総合支所は「今後は大人の牛の迫力ある様子も楽しんでほしい」とした。闘牛大会は今後、6、9、10月にも同所で開かれる予定。【佐藤岳幸】
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