全国で栽培されている「ダリア」のほとんどの品種が秋田市で生まれていることをご存じだろうか。
秋田市のダリアは、首都圏を中心に根強い需要がある一方、生産者の高齢化や資材価格の高騰などで出荷量が伸びていない。加えて2023年は大雨や暑さといった記録的な気象に振り回され、出荷量は2022年の半分以下になった。
しかし、ここ9年で単価は70円以上上がっていて、成長品目として期待されている。
秋田市は、生産者を確保・育成して産地の拡大を図ろうと、2024年度からダリアの専門研修を始めた。
市の園芸振興センターで14日から始まった研修には、20~70代の男女5人が参加した。
今回初めて栽培に取り組む22歳の畠山昴希さんは「めっちゃきれいだと思う。選ぶのが大変、難しいですよまだ」と話した。
研修にはダリアの生産者も参加していて、栽培の基礎から学び、気象条件に影響されない安定した出荷を目指す。
収穫を終えたら出荷作業。市場に出す際の規格・60センチになるよう茎を切り、大きさや咲き具合で花を分け、まとめる。
畠山昴希さん:
「こつをつかむのが大変だったが、きれいなダリアがとれて良かった。しっかり研修内容を学んで、それを生かしてやっていきたい。まだ全てのダリアを見られていないが、これからどういう種類があるのかを知っていくと思うので、その中で自分のお気に入りを探していきたい」
秋田市園芸振興センター・鈴木善彦所長:
「作っていて楽しい品目だと思う。好きになってもらって、それがまた技術の習得にもつながると思うので、今回の研修で、その部分も含めていろいろと習得してもらいたい」
参加者は2025年1月まで研修に励むことになっていて、2025年度以降の出荷につなげる。
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