松山市で16日、四国八十八カ所霊場の寺院の写真などでラッピングした「お遍路電車」の運行が始まった。
四国遍路の世界遺産登録を目指す四国霊場会の伊予部会と、運行する伊予鉄グループ(同市)が企画。タルト電車や砥部焼電車、今治タオル電車などに続く第6弾のご当地電車だ。車両(市内電車50形)の側面を寺院の写真などで飾り、お遍路のシルエットをデザインしたヘッドマークも掲出。つり革には、お遍路がかぶる笠の模型と、愛媛県内の計26寺院の名称を記載したプレートを付け、寺院の由来や豆知識などを紹介したポスターも壁に掲示している。
松山市駅であった出発式には霊場の住職らも参加し、安全祈願の法要を執り行った。同部会長で前神寺(愛媛県西条市)の佐々木善康住職は「電車に乗って霊場を身近に感じ、お参りしてもらいたい」とあいさつ。同社の清水一郎社長は「四国遍路を観光コンテンツとして世界に発信し、世界遺産登録を目指したい」と話した。【広瀬晃子】
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