県内では15日、鶴岡市と舟形町で、山菜採りで山に入り遭難するケースが2件発生した。警察や消防が捜索にあたり、16日、いずれも無事に救助された。

鶴岡市で無事発見されたのは、市内湯温海の無職・加藤美榮さん(78)。
加藤さんは5月13日、友人を「あす(14日)山菜採りに行かないか」と誘ったが、友人はこの誘いを断ったという。

この友人が、14日と15日に加藤さんの自宅を見に行き、車がなかったことから、山菜採りに誘われた場所を見に行ったところ、鶴岡市温海川の新北俣橋から南東へ2.5キロの山の中で車を見つけ、警察に通報した。

警察と消防が16日午前7時すぎから約40人態勢で捜索したところ、県警のヘリコプターが加藤さんを発見した。加藤さんに目立った外傷はないという。

一方、舟形町では、15日から行方がわからなくなっていた男性が、16日朝、無事に救助された。
発見されたのは、山形市清住町の無職・押野正弘さん(88)。
押野さんは15日正午ごろ、知人の男性と2人で舟形町堀内の山にワラビや笹竹を採りに入ったが、夕方になっても戻らなかった。

通報を受けた警察と消防が16日朝から捜索を始めたところ、午前7時ごろ、車を止めていたところから数百メートルの場所で押野さんを見つけたという。
命に別条はないが、衰弱していたため病院に搬送された。

押野さんは上下ジャージ姿で携帯電話も持っていなかった。
警察は、山に入る際は防寒着や非常食・携帯電話なども持参してほしいと呼びかけている。

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