南陽市と高畠町で発生した大規模な山林火災で、林野庁や県の職員などが現地調査に入った。焼失した広大な森林の復旧や再生について検討するのがねらい。
県内では4月から山林火災が相次いでいる。
高畠町安久津で4月28日に起きた山林火災では、約40ヘクタールが焼失した。
そして5月4日に南陽市宮内の秋葉山で発生した火災は、鎮火までに9日間を要し、約137ヘクタールが焼ける県内で過去最大規模の山林火災となった。
17日、林野庁と県、南陽市・高畠町の職員がそれぞれの火災現場に入り、焼失した森林の復旧や再生に向けた調査を始めた。
森林が焼失した山では、今後大雨の際に土砂の流出などの危険性が高まるため、森林の自力での再生が可能かどうかや、緊急の補強工事の必要性の有無などについて調査する。
(林野庁森林保護対策室・門脇裕樹室長)
「自然の再生力が活用できるところは積極的に活用する。それが難しいところは、種をまいたり苗木を植えるなどする。そうしたところを見極めて対応方法を考えていきたい」
県では、今回の調査の結果を踏まえ、市や町と協力しながら今後の対応について早急に決定したいとしている。
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