この春から新入学を迎えた児童たちがいる中、注目されているのが、子どもを見守るGPS(衛星利用測位システム)端末。
安心・安全の最新事情を取材した。

今、各社がしのぎを削る、子ども向けGPSの最新機能。

子どもがどこにいるのかを確認するための位置情報の精度向上に加え、「今どこにいるの? 何時に帰りますか?」などと、数cm四方のGPS端末に音声メッセージが届く。

ボタンを長押ししてGPS端末に話しかけると、スマホとの間で音声メッセージをやりとりできるのだという。

この最新の機能を開発した株式会社MIXIの佐藤僚さんは、「(親子が)気軽に音声で連絡が取り合えるというのは、非常に便利な機能」だと語った。

4000人以上の親へのアンケートでは、約9割が子どもと離れているときに「どこにいるか」を一番知りたいと回答。

多くの小学校でスマホの持ち込みが禁止の中、株式会社MIXIでは、子ども向けGPS端末の需要が2年前と比べ、約17倍に伸びたという。

株式会社MIXI みてね事業開発部部長・佐藤僚さん「共働きが増えて、子どもが学童に1人で行ったり、通塾や習いごとなど、子どもが1人で活動することが増えたと思う」

小学1年からGPSを持たせているという家庭では、実際、子どもからの緊急アラームが鳴ったことがあったという。

この時、親は急いで捜しに行ったが、下校途中に寄り道をして迷子になった子どもがGPSのボタンを押しただけで、犯罪に巻き込まれることなく無事だった。

GPS端末を利用する小学生は、「(ボタンを押せば)ママが迎えに来てくれるから安心」と話した。

一方、コクヨ株式会社は、GPS端末に日本初の最新技術を導入。

GPSを子どもの財布や水筒などにつけるスマートタグと連動し、子どもが外出中に忘れ物をしていないか、GPSを通して親のスマホで確認できるという。

さらに、新たに開発したモニターにはマイクとカメラがついていて、家で留守番中の子どもと、仕事先からメッセージや音声などをやりとりすることができる。

コクヨ株式会社 ハローファミリーグループ リーダー・山本容子さん「子どもが今こんなことをしていると、リアルタイムに知ることが安全安心につながる」

コクヨ株式会社では、これらの機器が子育てと仕事の両立にどう役立つのか社内モニターを実施し、その結果を公表するという。

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