自然が本来持つ甘さと栄養にあふれ、体に優しいスイーツを味わえるカフェ「369miroku」(ミロク)が和歌山県紀美野町小畑(しょうばた)にオープンした。動物由来のものを使わない「ビーガン」かつ生の「ロー」のスイーツを売りにし、糖分や添加物を気にしてお菓子を我慢してきた人を喜ばせている。次男の瑠威(るい)さん(23)と共に店を切り盛りする上田あゆみさん(55)は「皆さんが健康に、幸せになってほしいと願って、一つ一つ手作りしています」と話す。
ビーガンロースイーツは卵や乳製品、小麦、砂糖を用いない。アップルフラワータルトはリンゴやクルミ、シナモン、レモン汁などが材料で、甘みはドライフルーツやメープルシロップから得る。見た目にこだわって大輪の花の形に仕上げる。他にラズベリーストロベリーフラワーやマンゴータルトなどを用意し、あゆみさんは「どんどん新作を出していきたい」と意気込む。
また、非加熱の生のカカオで作るチョコレートは濃厚で苦みが少なく、ミネラルが豊富といい「これがホンマのチョコなんです」。
一方、あゆみさんは規格に合わない果物を農家が廃棄せざるを得ない現状に心を痛めている。それらをお菓子やジャムに活用するための「全国的なチーム」を組みたいとの思いから、イベントを仕掛けていきたいという。
営業時間は午前11時~午後6時、火曜定休(不定休あり)。電話(070・8350・0369)。ホームページ(https://www.369miroku.org)で通信販売も行っている。【鶴谷真】
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