ラズベリーストロベリーフラワーを持つ上田あゆみさん(右)と、アップルフラワータルトを持つ次男の瑠威さん=和歌山県紀美野町のカフェ「369miroku」(ミロク)で2024年5月16日、鶴谷真撮影

 自然が本来持つ甘さと栄養にあふれ、体に優しいスイーツを味わえるカフェ「369miroku」(ミロク)が和歌山県紀美野町小畑(しょうばた)にオープンした。動物由来のものを使わない「ビーガン」かつ生の「ロー」のスイーツを売りにし、糖分や添加物を気にしてお菓子を我慢してきた人を喜ばせている。次男の瑠威(るい)さん(23)と共に店を切り盛りする上田あゆみさん(55)は「皆さんが健康に、幸せになってほしいと願って、一つ一つ手作りしています」と話す。

甘酸っぱさが魅力のミックスベリータルト=和歌山県紀美野町のカフェ「369miroku」(ミロク)で2024年5月16日、鶴谷真撮影

 ビーガンロースイーツは卵や乳製品、小麦、砂糖を用いない。アップルフラワータルトはリンゴやクルミ、シナモン、レモン汁などが材料で、甘みはドライフルーツやメープルシロップから得る。見た目にこだわって大輪の花の形に仕上げる。他にラズベリーストロベリーフラワーやマンゴータルトなどを用意し、あゆみさんは「どんどん新作を出していきたい」と意気込む。

 また、非加熱の生のカカオで作るチョコレートは濃厚で苦みが少なく、ミネラルが豊富といい「これがホンマのチョコなんです」。

カフェ「369miroku」(ミロク)の前に立つ上田あゆみさん(左)と次男瑠威さん=和歌山県紀美野町で2024年5月16日、鶴谷真撮影

 一方、あゆみさんは規格に合わない果物を農家が廃棄せざるを得ない現状に心を痛めている。それらをお菓子やジャムに活用するための「全国的なチーム」を組みたいとの思いから、イベントを仕掛けていきたいという。

 営業時間は午前11時~午後6時、火曜定休(不定休あり)。電話(070・8350・0369)。ホームページ(https://www.369miroku.org)で通信販売も行っている。【鶴谷真】

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