「伏木曳山祭」は古くから港町として栄えてきた高岡市の伏木地区におよそ200年前から伝わる伝統行事で、ことしは能登半島地震で道路などに被害が出たため山車が繰り出すエリアを例年の4分の1ほどに縮小し、地区の外からの来場に自粛を求める形で開催されました。

出発式では実行委員会の針山健史会長が「祭りを伏木の復興の足がかりにしていきます」とあいさつしたあと、ご神体の七福神や金色の胡蝶などで豪華に飾りつけられた山車が町に繰り出しました。

はっぴ姿の引き手たちは笛の音などが響く中、「イヤサー、イヤサー」と威勢のいい掛け声とともに重さが8トンある山車を引き回し、地域の人たちに元気を届けていました。

地元の50代の女性は「祭りを見ると気持ちがウキウキして、地震の嫌なことも忘れることができます」と話していました。

伏木曳山委員会の脇田歩さんは「住民たちが笑顔で祭りの様子を見てくれてよかったです。復興への思いが伝わっていると思います」と話していました。

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