江戸時代から受け継がれる絢爛(けんらん)豪華な祭り屋台で知られる「春の高山祭」(山王祭)が14日、岐阜県高山市で始まった。桜が見頃を迎えるなか、11台が屋台蔵から曳(ひ)き出され、国内外から訪れた観光客たちが通りを埋めた。
屋台はすべて国の重要有形民俗文化財。この日午前中から、修理中の1台を除く11台が市中心部に曳き揃(そろ)えられた。
国史跡「高山陣屋」の前では、三番叟(さんばそう)、龍神台(りゅうじんたい)、石橋台(しゃっきょうたい)の3台が屋台の上段でからくりを披露。美女の人形が獅子に変身したり、龍神が紙吹雪を散らしながら舞ったりする妙技に、大きな拍手が送られた。
午後には約300人の祭行列が練り歩く。夕方から夜にかけては「夜祭」が催される。屋台はちょうちんのあかりに包まれる。
祭りは15日までで、高山市は2日間で18万人の人出を見込んでいる。(荻野好弘)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。