20日夜、秋田市新屋の運転免許センター近くでクマ1頭が目撃された。周辺では2023年に相次いで4人がクマに襲われたほか、2024年も目撃情報が寄せられている。

 坂本桜アナウンサー:
「免許センターの近く、住宅が密集している地域にクマが出没した」

20日午後11時ごろ、秋田市新屋南浜町のアパートに車で帰宅した住民が、駐車場に体長約1メートルのクマがいるのを目撃した。

クマは立ち去ったものの、現場は運転免許センター近くで、警察がパトロールを強化している。

 周辺住民:
「クマの出没については全然分からない。出たという話だけは聞いている。川を渡ってクマが来たというのは聞いているので、夜は出歩かない」

近くでは、2023年10月に住宅の敷地などで相次いで4人がクマに襲われたほか、5月14日にはクマの目撃情報が寄せられ、17日にクマ1頭が捕獲されたばかりだ。

秋田市は引き続き、箱わな2基を設置して警戒にあたっている。

一方、鹿角市十和田大湯の山林では18日、行方が分からなくなっていた青森県の男性とみられる遺体を搬送しようとした警察官2人がクマに襲われた。

20日にヘリコプターで上空から状況を確認したところ、遺体の近くには親子とみられるクマ2頭がいた。

さらなる被害が発生する恐れがあることから、車両で現場に近づけるようにするため、21日朝から林道を重機で拡幅する作業が進められている。

こうした事態を受け、秋田県の佐竹知事は、21日午前に開かれた県議会自民党会派との県政協議会で「専門家の見解」とした上で、「出合い頭に遭遇してクマにやられるという。タケノコ採りが一番危ないのではないか」と指摘した。

県は21日午後に「ツキノワグマ被害緊急対策会議」を開き、対応方法や住民への注意喚起について確認することにしている。

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