仙台に住むパッチワーク作家の佐藤みい子さんが、このほど100歳を迎えました。去年、99歳の現役パッチワーク作家として個展を開いたことをお伝えしましたが、100歳となった今なお現役で、変わらずお元気です。お話を伺うと、その元気の秘訣が見えてきました。

高橋咲良アナウンサー
「ごめんください~こんにちは~お久しぶりです~」
佐藤みい子さん
「どうぞ!あがって!」

弾ける笑顔と良く通る大きな声で迎えてくれたのが、パッチワーク作家の佐藤みい子さんです。大正13年・1924年5月5日生まれ、5月で100歳を迎えました。

佐藤みい子さん
(Q誕生日は?)
「パッチワークのグループやら、みんなね、お弁当あっち頼んだり、こっち頼んだりして、1日その日はお客さん何組も来たの。ほんとに幸せです。」

もともと、小学校の先生だったみい子さん。55歳の時、夫が亡くなったのをきっかけに、独学で、パッチワークをはじめました。75歳の時には、自宅に生徒を招いて教室を開き、3年に1度展示会も開いてきました。去年、99歳で開いた個展には、県内外から、6日間でおよそ6千人が訪れ、みい子さんが小学校の先生だった時の教え子も駆けつけました。

今、縫っているのは、100歳を記念した作品。その名も「想い出の一景」です。

佐藤みい子さん
「昔だったら1日に5つくらい縫えたのに、今やっと1つだもんね。一枠しか縫えない。目も手もダメになってしまって、これが100歳で最後のパッチワークだと思うの。これを仕上げてお迎えが来れば、1番いいなと思ってるところ。」
高橋咲良アナウンアサー
「まだまだ!まだまだ、いらっしゃってください!」
佐藤みい子さん
「そうやってみなさん励ましてくれるんだか何だか知らないけれど、私にはつらいです(笑)」

とは言うものの、今も毎日5時間から6時間針を持ち、手縫いで作品を作り続けています。挑戦する気持ちは変わりません。

佐藤みい子さん
「なんでも今はね、自分に挑戦。これ(パッチワーク)も自分に挑戦。針目が大きくても、ちっちゃくても、手がぶらんと下がってできなくなった時にも、これではダメだ、出来ないからってしないで、1日ぼやっとして眠かけ(居眠り)したんではダメだと、自分に挑戦。」

何歳になっても、「挑戦」を続けるみい子さん。パッチワーク以外にも挑戦していることが…

佐藤みい子さん
「はい、ロン。あがり~」

週に1度通っている「健康マージャン」。お金を賭けない、タバコを吸わない、お酒を飲まない、高齢者の健康づくりを目的とした麻雀です。みい子さんが始めたのは、なんと、90歳の時。認知症の予防が目的でした。

高橋咲良アナウンアサー
「みい子さんは麻雀のどんな所が楽しい?」
佐藤みい子さん
「やっぱり勝負するところだろうね」

こちらの教室には、太白区に住む50代以上の方が60人ほど通っていますが、もちろんみい子さんが最高齢。この日は、一緒に対戦した4人の中で、みい子さんが、1番に!

対戦した人
「いつも負けるんですよ。すごいんです強くて。」
高橋咲良アナウンサー
「特にみい子さんのどんな所がすごい?」
対戦した人
「やる気。絶対にやるという。今日も勝っていこう!みたいな」

高橋咲良アナウンサー
「100歳で活き活きとされている、みい子さんを見ると、どう感じる?」
対戦した人
「やっぱり我々も元気が出る。100歳まで頑張って生きなきゃいけないかなと励みになっている。」

年齢を感じさせないみい子さんの姿に、周りの皆さんも元気をもらっていました。

佐藤みい子さん
「私は好奇心の塊みたいに何でも頭突っ込みたくて。みんなやることは、自分にもできると思っているから。最後まで、意識があるようにと願うね。最後の最後まで!あははははは」

「旺盛な好奇心と、挑戦し続ける気持ち」それが、いつまでも元気に生き生きと暮らす秘訣なのかもしれません。

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