長野県伊那市の4つの山小屋で提供するみそを、地元の大豆と麹を使って管理人たちが仕込みました。去年仕込んだみその試食も行われ、伊那市の白鳥市長も太鼓判を押しました。

薪で火を入れた大きな窯で、大豆がふっくらと煮えました。みそを仕込む準備です。

そのみそが提供されるのは、中央アルプスの西駒山荘など、伊那市の第3セクターが管理する4つの山小屋。

登山者に提供するみそ汁などに使います。小屋の管理人たちが「自分たちの手で作ったみそを提供したい」と、仕込みを始め今年で7年目になります。

伊那市産の大豆60キロが煮えたら機械で潰します。これに、麹と塩をよく混ぜ合わせます。麹は西駒山荘の管理人、宮下さんが冬の間、杜氏を務める地元の宮島酒店のものです。

西駒山荘 管理人(宮島酒店杜氏)・宮下拓也さん:
「かなりたくさん麹を使いまして、甘みのある、味わいのあるみそを目指しています」

作業の途中、顔を出したのは伊那市の白鳥市長。実は、作業をしているのは市長の自宅敷地内。100年以上前から代々自宅でみそ造りを続けていて、場所や道具を提供しています。

去年仕込み今シーズン提供するみそを試食しました。

特別に焼きおにぎりと豚汁に―。

伊那市・白鳥孝市長:
「うまい。食べると甘みが出てくる。とてもおいしいみそで、山小屋で出すと大好評で、名物になっているのかな」

管理人たちもー。

管理人:
「うん、いいんじゃないですか」

塩見小屋 管理人・岡和宣さん:
「みそ汁にして出すんですけどお代りされる方、多いですね。好評です」

西駒山荘 管理人・宮下拓也さん:
「地元の豆で、地元の麹で、当事者が造っているということで、『おらがみそ』になったかな」

いよいよ始まる夏山シーズン。これから各小屋で準備が本格化します。22日に仕込んだみそは、来シーズン用に1年間熟成させるということです。

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